C・ブランシェット「異性愛者にも同性愛者を演じる権利はある」と主張 映画界の多様性を考える

C・ブランシェットの主張から考える映画界の多様性

 LGBTに関連した作品を多く取り上げ、表向きはサポートをしているかのように見えるハリウッド業界だが、実際にトランスジェンダー俳優たちの意見を聞くと、LGBTの俳優に対する扱いはまだまだ整っていないようにも思える。それを包み隠さず表現することができるSNSはヨハンソンやトランスジェンダー俳優たちの「本音」を発言できる貴重な場所へと変化してきている。 

 同性愛者の役を異性愛者の俳優が演じることが未だに高く評価され続けていることは確かであり、LGBT俳優だけではなく、女性やマイノリティのノミネートが少ないことからもハリウッドにおける多様性への意識の低さが伺える。

 これらのことから、依然としてLGBT俳優の活躍の場が整っていないとも取れるハリウッド業界。それはトランスジェンダー俳優たちの意見、またアカデミー賞のノミネートを見れば明らかである。

 最近のハリウッドでは、今回取り上げたLGBTの社会運動の他に「#MeToo」運動など、俳優たちが声明をあげ、それがSNSの拡散によって影響力が増してきている。今回のブランシェットの発言はどう影響していくのだろうか。今後のハリウッド業界の動向に注目したい。

参照記事:

https://www.bbc.com/news/newsbeat-45926322(日本語版:https://www.bbc.com/japanese/45936956

(文=ひろこがね)

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