西畑大吾が語る、芝居に対する考え方 「僕の活動が関西ジャニーズJr.に何かいい形で還元できたら」
「『ごちそうさん』がきっかけで、今の僕がある」
ーー西畑さんはNHKテレビ小説『ごちそうさん』や『あさが来た』、最近だと映画『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』など、現代ではない時代に生きる人物を演じているイメージが強かったのですが、今回のように現代の人物を演じるときと何か演じる上で違いはあるのでしょうか?
西畑:現代の役をやるときは現代の政治であったり風潮を分かっているつもりなので、あまり考えないようにしているかもしれません。逆に昔の人を演じるときは、その時代の背景や景色、歴史、風潮をちょっとでも知っておきたいという意識があるので、そこは勉強するようにしています。例えば『ラストレシピ』だったら、こういう時代だったんだよということも伝えたかったので、満州の時代について調べたりもしました。現代のときは何も調べたりはしないので、その差はありますね。
ーー朝ドラでの経験は西畑さんにとっても大きかったですか?
西畑:そうですね。それこそ『ごちそうさん』は僕が初めてドラマのお仕事をさせていただいた作品だったので、『ごちそうさん』がなければここまでお芝居のことを好きになっていなかっただろうし、本当に大事な作品です。そう思えたのは、杏さんと東出(昌大)さんが作り出してくれた家族感でした。なので、自分が今こうやって好きなお芝居を続けられているのは、杏さんと東出さんのおかげで、お2人が僕のベースを作ってくださったと思っています。『ごちそうさん』で「こういう現場があるならもっといっぱいお芝居したいな」と思えたのがきっかけで、今の僕があると思っています。
ーーゴールデン帯の連続ドラマ出演はこの作品が初めてとなりましたが、この経験を今後どう活かしたいと思っていますか?
西畑:僕自身、何や言うてもアイドルで、アイドルと俳優はまたなんかちょっと違う気がしていて。お芝居の仕事は、今でもまだ、よその庭にお邪魔させていただいている感覚があるんです。事務所の先輩方はたぶんずっと思ってきたことだと思うんですけど、僕にもその考えはすごくある。だから、僕がドラマや映画に出ることによって、関西ジャニーズJr.であったり僕が所属しているなにわ男子というグループだったりが、ちょっとでも知ってもらえればいいなと思っています。それで、僕の活動が関西ジャニーズJr.やなにわ男子に何かいい形で還元できたらいいなと。なので、そのために、今これがやりたいとかではなく、僕はいろんなところでいろんな役を演じたい。そう思えたのも、『ラストレシピ』で共演させてもらった二宮(和也)くんという存在があったからこそ。だから二宮くんにはすごく感謝していますし、こう思えている自分自身が好きなので、それもすごく幸せなことだなと思います。脇役でも主役でも、「西畑くんがいい味出してるよね」と言ってもらえるような、物語のスパイス的な存在になれたら嬉しいですね。
■西畑大吾(にしはた・だいご)
1997年1月9日生まれ、大阪府出身。カンテレ・フジテレビ系『僕らは奇跡でできている』、関西テレビ『大阪環状線 Part4 ひと駅ごとのスマイル』に出演中。
(取材・文=宮川翔)
■放送情報
『僕らは奇跡でできている』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週火曜21:00~21:54放送
出演:高橋一生、榮倉奈々、要潤、児嶋一哉、西畑大吾(関西ジャニーズJr.)、矢作穂香、北香那、広田亮平、田中泯、トリンドル玲奈、阿南健治、戸田恵子、小林薫
脚本:橋部敦子
音楽:兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
演出:河野圭太(共同テレビ)、星野和成(メディアミックス・ジャパン)、坂本栄隆
プロデューサー:豊福陽子(カンテレ) 、千葉行利(ケイファクトリー)、宮川晶(ケイファクトリー)
主題歌:SUPER BEAVER「予感」([NOiD] / murffin discs)
オープニング曲:Shiggy Jr.「ピュアなソルジャー」(ビクターエンタテインメント)
制作協力:ケイファクトリー
制作著作:カンテレ
(c)関西テレビ
公式サイト:https://www.ktv.jp/bokura/index.html