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高橋一生の“秘密”が徐々に明らかに 視聴者に解釈を委ねる『僕らは奇跡でできている』の魅力

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 母との不和で家を出てしまった虹一(川口和空)は、一輝(高橋一生)と森に行くことでのびのびと過ごし、心に整理をつけることができた。同じくして、母の涼子(松本若菜)も一輝の説得により、虹一との向き合い方を改める。一輝は自分の過去を話し、それを引き合いに出すことで虹一の生き方を尊重する姿勢を見せた。そのおかげで、虹一は勉強ができないのではなく、文字を読むと頭痛がする目の障害があることがわかり、虹一と母は和解することができた。 

 火曜ドラマ『僕らは奇跡でできている』(カンテレ・フジテレビ系)の第7話では一輝の過去が明かされ意外な一面を覗かせる。それは、一輝がかつては”ウサギ”側の人間だったことがあるということだ。育実(榮倉奈々)はそんな一輝の過去を聞いて驚いたようにハッとする。

 ウサギだったのは育実だけではなかったのだ。一輝の話を聞いていると、ウサギとカメは案外誰もが両方の素質を心の中に併せ持つもののようにも感じた。過去の一輝にそんな一面があり、乗り越えて今があるように、それぞれが生きていく中で誰かのペースに飲まれたり、自分のペースに巻き込んでしまうものなのではないだろうか。そのペースというものは、自然と巻き込む側にも巻き込まれる側にもなり得る不安定なものなのだ。

 第7話では、虹一が母のペースと合わず、心にわだかまりを抱え、母も虹一の成長のペースに歩幅を合わせる余裕がなかったことが伺える。一輝のおかげで、虹一の良いところをよく見て、苦手なところはどうして苦手なのかに目を向けることができた。母は虹一に「勉強から逃げるな」と諭す。しかし実際は、母が虹一の抱える病気に気づかず、大切なことを見落としたまま、“ダメな子”だと決めつけることで問題が起きてしまった。こういった物事の本質を常に客観的に捉えることで問題を解決していく本作は、生きにくい人々に一筋の光を与える作品なのではないだろうか。

      

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