「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ヴェノム』
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、リアルサウンド映画部のダークヒーロー・宮川が『ヴェノム』をプッシュします。
『ヴェノム』
スパイダーマン最大の宿敵として知られるマーベル・コミックの人気ヴィラン、ヴェノム。そんな人気ヴィラン誕生の瞬間を映画化する本作は、正義感溢れる有能なジャーナリストのエディ・ブロックが、人体実験が行われているという噂が出ていた「ライフ財団」を取材するも、“ヴェノム”と名乗る“シンビオート”(地球外生命体)に寄生されてしまう模様が描かれる。
ヴィランとして高い人気を誇るキャラクターを映画化するという点、しかもヴィランを主人公に据えるという点からも、情報が出た当初から本作には賛否が渦巻いていた印象だ。だが、『ゾンビランド』や『L.A. ギャング ストーリー』といった話題作を手掛けたきたルーベン・フライシャーが監督、そして『ダークナイト ライジング』でバットマンと敵対するヴィラン、ベインを好演したトム・ハーディが主演を務めるということ、さらに、劇中のヴェノムの写真やトレイラーなど情報が次第に明らかになっていく中で、ファンの期待値が大きく高まっていったのも事実だろう。
しかし、日本公開に先駆け10月5日に全米で封切られると、批評サイトRotten Tomatoesでは、批評家によるレビューを集計してパーセンテージで表示するTomatometerが29%と大苦戦。一方で、Audience Scoreが87%という高い数字を記録しているように、興行収入の面では、10月公開作品として歴代最高のオープニング成績を記録し、全世界興行収入は公開4週目にして5億ドル(約550億円)を突破するという大ヒットを記録中だ。