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平成という時代は今後どう語り継がれていく? 90年代リバイバル作品から読み解く

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 今年に入って、90年代を舞台にした映像作品や、当時、連載されていた漫画を映像化した作品が目立つようになってきている。その筆頭が現在公開中の映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』だ。

 本作は2011年に韓国で公開された映画『サニー 永遠の仲間たち』のリメイク。物語は専業主婦の中年女性が、癌で余命わずかの親友のために、現在は交流の途絶えていた学生時代の仲間たちを探し出しそうとする姿を描いたもので、主人公の青春時代である1980年代後半と現在を交差する中で当時ヒットした洋楽が流れるという構成になっている。対して、リメイク版では、舞台が現代の日本となっており、篠原涼子が演じるヒロインの青春時代は1990年代後半となっている。そこで描かれるのは当時、コギャルと呼ばれた女子校生たちの姿であり、劇中でかかるのは当時の日本でヒットしたJ-POPである。

 他にも、連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)、アニメ『ハイスコアガール』、映画『リバーズ・エッジ』、深夜ドラマ『宮本から君へ』(テレビ東京系)といった作品は90年代を舞台にした作品や、90年代に描かれた作品を映像化している。これらの作品に感じるのは90年代をどう終わらせるかという問題意識だ。それは平成という時代の総括と言い換えても過言ではない。

『リバーズ・エッジ』(c)2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社

 例えば『リバーズ・エッジ』は94年に刊行された岡崎京子の漫画を映像化したものだ。舞台は漫画と同じ90年代。若者の閉塞感や鬱屈した感情を描いた青春群像劇だが、かなり原作漫画に忠実な作りとなっている。印象に残るのは「4:3」のスタンダードサイズによる画面構成だ。昔のアナログテレビのような画面で、両端は黒く潰れているのだが、もしかしたら、90年代に映画化された作品を観ているのではと、錯覚してしまう。

『宮本から君へ』(c)「宮本から君へ」製作委員会

 一方、『宮本から君へ』は、新井英樹が90年代前半に連載した漫画をドラマ化したもので、文具メーカーの営業マン・宮本浩(池松壮亮)が恋と仕事に情熱を燃やす姿を描いた作品だ。時代はおそらく現代だが、スマートフォンやパソコンといったアイテムを極力画面に映さないことで、原作漫画のイメージを忠実になぞっている。

 一方は高校を舞台にした青春群像劇で、一方は文具メーカーの営業マンを主人公にした会社モノだが、この二作の印象は驚くほど似ている。それは原作漫画に忠実で、できるだけ当時(90年代)の空気を壊さないように作られているということだ。その結果、映像としての完成度は高いのだが、漫画版にあった激しさはなく、妙にお行儀の良いものとなっている。

      

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