>  >  > 『この世界の片隅に』に賛否両論

原作と異なる描写に批判の声も 『この世界の片隅に』最終回は現代パートが鍵に?

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 広島の町に新型爆弾が投下され、爆心地から山一つ、距離にして20km強離れた呉の町ではどこからか飛んできた戸が木に引っかかっているだけで、広島に何が起きているのか誰も知らない。江波に住む家族がどうなっているのか、気が気でないすず(松本穂香)は、髪をばっさりと切り落とし、強くなることを心に誓うのだ。

 9月9日に放送されたTBS系列日曜劇場『この世界の片隅に』は第8話を迎え、佳境へと突入した。8月15日の玉音放送を正座して聴いたところで、その状況をうまく飲み込むことができない人々。そして、戦争に負けたことを何となく理解するものの、はたしてそのあと自分たちにどのような暮らしが待っているのか、漠然とした不安が襲いかかってくる一連の描写は、もしかすると当時の人々のリアルな心情に近いものなのかもしれない。

 そんな中で、玉音放送を聴いたすずが激高する場面は、この物語のひとつのピークであることは言うまでもない。物語の主題たる“戦争”が終わることで、登場人物たちの暮らしに大きな変化が訪れていくきっかけとなるからだ。しかしながら、その直後に描かれるはずの、ある重要な描写がこのドラマ版ではまるっとカットされていたのである。

      

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