杉野遥亮、小関裕太、甲斐翔真……『ゼロ 一獲千金ゲーム』で白熱する若き俳優たちの演技バトル

『ゼロ 一獲千金ゲーム』注目の若手俳優

小関裕太


 セイギ(間宮祥太朗)と行動をともにするユウキに扮するのは小関裕太。いつもニコニコと穏やかなユウキだが、第4話の「迷宮のトライアングル」では、水槽の中にいる標を陥れようと回答のヒントを隠すといったダークな一面も。だが、次ゲームの「ジ・アンカー」で零の正義を目の当たりにしたことで零との関係性が変化。第9話の「魔女の館」では、ミスをして弱気になる零をビンタで奮い立たせる姿も印象的だった。

 小関の芸能界入りは2003年。子役時代には『天才てれびくんMAX』(NHK Eテレ)でてれび戦士として活躍し、ミュージカル『テニスの王子様』(2011~2012年)菊丸英二役で人気を確立した。一方で、お茶の間の知名度を上げたのは、『ごめんね青春!』(TBS系/2014年)で扮した“コスメ”こと村井守役ではないだろうか。トランスジェンダーという難しい役どころを、切なく、やわらかく、とびきりかわいく演じて話題を呼んだ。また『ゼロ 一獲千金ゲーム』と同時期放送となったNHK連続テレビ小説『半分、青い。』で、アメリカ育ちの青年・健人役を演じて朝ドラ初出演。今年は映画『曇天に笑う』『わたしに××しなさい!』が公開されたほか、杉野と共演となる『春待つ僕ら』も控えている。

岡山天音


 そして、『ゼロ 一獲千金ゲーム』のなかで異色の存在感を放つヒロシを演じるのは、岡山天音。零に絶対的な信頼を置くも、空回りが多い彼にはスポットライトが当たる機会も多く、零の人柄を際立たせる意味でも重要な役割を果たしている。

 岡山は、2009年にNHKドラマ『中学生日記』で役者デビュー。その後も、朝ドラ『ひよっこ』で演じたイジられキャラの漫画家志望の青年役、映画『帝一の國』で演じた大鷹弾(竹内涼真)を支える副ルーム長役などで、世間にその実力を示してきた。今年3月には、スペシャルドラマ『平成物語』(フジテレビ)で民放ドラマ初主演。今後も映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』『銃』などの公開が控えており、若手個性派俳優としてブレイクの一途を辿っている。

甲斐翔真


 最後に、リング獲得のためには手段を厭わないコバンザメ・梨本役を演じる甲斐翔真にも注目したい。甲斐は、2015年秋に芸能活動スタートと決して芸歴は長くないものの、出演作のどれもで重要な役どころを担ってきた、まさに期待の新星。

 『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日系/2016年)のパラド役では、バグスター(ウイルス)の頭脳として影のある不気味な表情もみせていたが、次作となった『花にけだもの』で演じたのは、全身全霊で片思いをするまっすぐな高校生。今年に入ると、「LINE MUSIC」のCMで浜辺美波が恋する爽やかな男子高生役でも注目を集めた。映画公開に先立ち、6月に放送されたドラマ版『覚悟はいいかそこの女子。』(MBS・TBS)では、中川大志らと“THE 男子”という絶妙のかけあいを披露。10月には同名映画が公開となり、今後徐々に開かれていくだろう、甲斐の“引き出し”からも目が離せない。

 ほかにも『ゼロ 一獲千金ゲーム』には、間宮祥太朗、加藤諒ら人気俳優が集結。次世代を担う役者陣のアツい競演にも注目してほしい。

■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。5歳・7歳の息子を持つ2児の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter

■放送情報
『ゼロ 一獲千金ゲーム』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜
出演:加藤シゲアキ(NEWS)、間宮祥太朗、小関裕太、加藤諒、岡山天音、杉野遥亮、佐藤龍我(東京B少年/ジャニーズJr.)、ケンドーコバヤシ、梅沢富美男、小池栄子
原作:福本伸行
脚本:小原信治
演出:丸谷俊平
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:櫨山裕子、秋元孝之
制作協力:オフィスクレッシェンド
(c)日本テレビ
公式サイト:http://www.ntv.co.jp/0/

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