綾瀬はるかの名パートナーに? 上白石萌歌、『義母と娘のブルース』に一瞬で溶け込む天性の才能
綾瀬はるか主演『義母と娘のブルース』(TBS系)で、第6話から女子高生に成長した娘役として登場し、魅力的な演技が注目されている上白石萌歌。最近ではスピッツの「楓」を歌う「午後の紅茶」のCMで注目され、映画『未来のミライ』の主人公・くんちゃんの声を担当し、『羊と鋼の森』では姉の上白石萌音と映画初共演するなど、今最も勢いに乗る若手実力派女優だ。
上白石萌歌を語る前にまず知っておきたいのは、2歳上に姉の上白石萌音がいるということ。映画『ちはやふる』の大江奏役や、『君の名は。』で主人公・三葉の声を演じていたのが姉の萌音である。母親は元音楽教師で、自宅でピアノの先生をやっていたこともあり、小さい頃から歌うことが好きだった姉妹。姉はミュージカルを習い、舞台に興味があったことから、2011年「第7回東宝シンデレラオーディション」に応募。萌歌も嫌々ながら一緒に挑戦し、当時史上最年少の10歳(小学5年生)でグランプリを受賞する。
同年に、東宝シンデレラに選ばれた4人が主演するショートムービー『空色物語』の「虹とシマウマ」のメイキング映像で、三木孝浩監督が「現場にいても物怖じしないし、自由だし、堂々としているし、大女優の貫禄が垣間見える。その自由さがいい表情を生んでいたりしているので、その感じのキャラクターは無くさないでほしい」と評していたが、この言葉は今の萌歌の姿を予知していたかのような女優へと育っていく。
姉から主演を引き継いだ『赤毛のアン』のほか、『魔女の宅急便』『星の王子さま』『続・時をかける少女』と名作ミュージカルの主演を務めた萌歌がブレイクしたのは、2016年から出演している「午後の紅茶」のCM。特に3作目となる昨年の、スピッツの「楓」を歌いながら駅に降りたち、田舎道を歩き夜空を見上げるという「あいたいって、あたためたいだ。17冬」篇は、「あの子は誰?」と話題となり、CMの人気で「楓」がリバイバルヒットするなど、ちょっとした社会現象にまでなった。