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一度却下された企画が実現? 『絶対零度』プロデューサーが明かす、シリーズ3作目の誕生秘話

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 7年ぶりとなる第3作目が現在放送されている『絶対零度』シリーズ(フジテレビ系)。前2作での主人公・桜木泉(上戸彩)から、新たに沢村一樹演じる元公安のエリート刑事・井沢範人を主人公に、“未来の犯罪を予測して捜査する”ことをテーマにした物語が描かれている。沢村をはじめとする新キャストと前シーズンから続投の上戸、横山裕が物語を動かしていく本作は、第1話の視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を皮切りに、第4話では11.7%を記録するなど高視聴率をマーク。今回リアルサウンド映画部では、プロデューサーの稲葉直人氏にインタビューを行い、シリーズ3作目の構想の経緯から、高視聴率の要因まで、本作の狙いを聞いた。

「『絶対零度』として何ができるのか? とても悩みました」

――稲葉さんは、本作で初めて『絶対零度』シリーズに携わっていますが、今回の3作目は、どのような構想を練っていったのでしょうか?

稲葉直人(以下、稲葉):最初、会社から『絶対零度』の新シリーズを作るように言われたときは正直戸惑いました。主演を含めたキャストもほとんど変えてという話だったので。それでまずはシーズン1とシーズン2を見返しました。新米刑事の桜木が葛藤を抱えながら事件と向き合っていく姿はやはり魅力的だったのですが、主演も変わるのに、これと同じことをやっても面白くはならないし、「そこまでして続編を作る必要があったのか?」と批判を受けるだけだろうと思ったんです。主演も代わる、部署も変わる、自ずと事件の内容も変わる。「別の刑事ドラマじゃないか」と誹りを受ける覚悟をした上で、『絶対零度』として何ができるのか? そこからはとても悩みました。そんな中、共同テレビの永井Pや佐藤監督と打ち合わせしているときに、かつて会社に通してもらえなかった企画を話したら、「それ面白いじゃないですか」となったんです。それが今回の未然犯罪捜査(ミハン)の企画でした。元々は若い女性刑事が主人公で、彼女に特殊能力がある設定だったのですが、『絶対零度』でSF設定は許されませんし、沢村一樹さんに主演を引き受けていただけそうな感じだったので、「どんな沢村さんを見たいか?」「沢村さんの魅力を最大限引き出せるキャラクターは?」を考えながら一気に企画書を書き直しました。他のキャラクターもキャスティングと並行しながら考えたので、当初の企画とはまるで違うものになりました。それで会社に企画書を提出したのですが、過去に却下されているものなので内心ドキドキしていたのですが、あっさりGOが出まして。複雑な心中でしたね(笑)。

――“未来の犯罪を予測して捜査する”というテーマは、どのような発想から?

稲葉:アメリカや中国、そして日本でも、ビッグデータやAI、最新鋭の防犯カメラを使って未然に犯罪を防ぐ捜査が始まっている、検討されているというニュースを見ているうちに、今回のミハンのような捜査もいずれ現実のものになるなと思ったのがきっかけです。『マイノリティ・リポート』のような近未来ではなく、現代の日本の警察を舞台とした物語は面白いんじゃないかと。それで調べたら、他にも米ドラマ『パーソン・オブ・インタレスト』や小説などで犯罪予知の先行作品がいくつかあったので、それらと被らないように意識しながら内容を考えました。

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