岩田剛典、回を追うごとに深みを増す“人間っぽさ” 『崖っぷちホテル!』大逆転のフィナーレへ

岩田剛典、深みを増す“人間っぽさ”

 岩田の演技は肩の力が抜けており、実に楽しそうだ。自由奔放な宇海の行動がただの無理難題にならないのも、宇海のキャラクターと、彼を演じる岩田が楽しそうに動き回るのが魅力的だからだろう。無邪気な子供のように笑う彼に、はじめは怪訝な表情を浮かべていた従業員たちも、つられてイキイキとした表情を浮かべるようになる。岩田は番組公式サイトのインタビューで宇海の役づくりについて「“大人の中に混じった子供でいること”を役作りの根幹にしようと思っています」と答えており、「宇海直哉という役をやっていけばやっていくほど『人間っぽくないな』と思うようになっています」と話していた。彼自身の役者としての成長と、第9話で見せた宇海の今までにない表情はリンクしている。宇海のイメージを「ディズニーアニメに出てくる妖精さん」と答えた岩田だが、回を追うごとに、宇海の人間らしい深みが滲み出ているように感じる。

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 自由すぎる副支配人・宇海の無茶な要望は、自信のない総支配人を勇気づけ、やる気のない従業員に火をつけた。「ワクワクしませんか」と話す宇海の奔放さに、たった1時間の「ご宿泊」で励まされた視聴者も少なくないはずだ。次回予告では、静かに涙を流す宇海の表情が胸を突く。宇海がなぜこのホテルにやってきたのかも明かされるだろう。「大逆転」のフィナーレはどう締めくくられるのか、「ワクワク」する。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■放送情報
『崖っぷちホテル!』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演:岩田剛典、戸田恵梨香、浜辺美波、中村倫也、くっきー(野性爆弾)、佐伯大地、鈴木浩介、チャド・マレーン、宮川大輔、りょう、西尾まり、渡辺いっけい
脚本:土田英生
チーフプロデューサー:福士睦
プロデューサー:福井雄太、柳内久仁子(AX-ON)
演出:猪股隆一
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/gakehote/
公式Twitter:@gakehote2018

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