『未解決の女』最終回で波乱の展開に? 波瑠&鈴木京香、コンビ力の変化

 体育会系の熱血刑事・矢代朋(波瑠)と、「倉庫番の魔女」の異名を持つ頭脳派の鳴海理沙(鈴木京香)がコンビを組んで、未解決事件に挑んでいく刑事ドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系)は、最終章に突入した。

 5月31日放送の第7話は、2003年の現金輸送車の襲撃シーンから始まった。3億円が盗まれるも犯人特定には至らず、未解決事件となってしまう。それから15年後、都内で男性死体(長谷川朝晴)を見たとの通報が入り、警察が現場に駆け付けると、そこには2千円札と、アルファベットが書かれた謎のカード複数枚。死体はその場にはなく、後に現場から1km離れたところで見つかる。捜査の結果、現場の2千円札は15年前の3億円事件で盗まれた紙幣だと判明し、朋ら文書解読係も捜査に加わっていく。すると、今回の事件では同時に誘拐事件も進行していることが理沙の推理で発覚し、事件は混迷を深める。

 朋と理沙の2人は、当初はキャラクターの異なる凸凹コンビ色が強かった。正義感が強く、フットワークも軽いこともあって、自分から進んで現場に訪れたり、事件関係者に聞き込みに回ったりと、アクティブな一面の多い朋。反面、理沙は日光に当たることすら嫌がるほどの出不精で(いつも外出時には日傘とサングラスを欠かさない)、基本的には6係の自室に籠って、事件にまつわる文書資料の解読にいそしむ。出会った当初は、朋の猪突猛進ぶりに理沙は辟易するも、タッグを組んで事件を解決するうちに、2人の仲は急速に縮まっていく。

 例えば、第5話では理沙が朋をラーメン屋に誘った。これには、朋が6係にやってくる前から理沙をよく知っている、6係長の財津(高田純二)は驚く。理沙は過去の事件がきっかけで、こもりがちの性格になっていたからだ。第6話ではその後、実際に2人がラーメンを食べに行き、理沙が警察官になった理由を打ち明けるまでに、2人の関係は密になっていった。

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