古畑星夏、『半分、青い。』佐藤健の恋人役で注目! ヒロイン永野芽郁と相反する魅力
鈴愛と律の恋愛模様に大きく関わる存在である清。6月2日放送の第54話では、鈴愛の台詞が印象的だった。母・晴(松雪泰子)に「鈴愛は律君だと思った」と言われ、「鈴愛が律でも、律は違う」と返す鈴愛。正人と花火をし、そのことをウキウキした表情で話したときと違って、鈴愛は小さな声で言葉を返す。正人に恋心を感じながらも、どこか律のことを考えてしまうのだろう。清はそんな鈴愛と相反する存在となるのだ。
第9週ではまだ清と鈴愛の面識はない。しかし鈴愛はすでに律から話を聞いており、清の存在は知っている。鈴愛は昔から自分を支えてくれていた律の恋を応援するが、第54話で発した台詞こそ、彼女の律に対する想いなのだろう。そんな折、第10週予告では、清と鈴愛が取っ組み合いの喧嘩をしている姿が見られた。顔を合わせることになった2人の間に何が起きたのだろうか。清との再会をきっかけに、鈴愛と律の関係が大きく進展することに間違いない。
古畑は自身が演じている伊藤清というキャラクターについて「律のことが本当に好きだからこそ、自分の知らない律の姿を知っている鈴愛に嫉妬してしまう」と答えている(『半分、青い。』オフィシャルブックより)。美しく、弓道の達人でもある清。そんな彼女だからこそ感じるコンプレックスと、律への想いが、鈴愛への嫉妬に大きく関わることが示唆されている。自身の役について「清はある意味、このドラマにおいては悪役」と話す通り、第10週では彼女のプライドの高さが露見する回になるのだろう。しかし古畑が、清の複雑な心境を深く理解し演じることで、ただの“嫌な女”にはならないはずだ。
■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『半分、青い。』
平成30年4月2日(月)~9月29日(土)<全156回(予定)>
作:北川悦吏子
出演:永野芽郁、松雪泰子、滝藤賢一/佐藤健、原田知世、谷原章介/余貴美子、風吹ジュン、中村雅俊/豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳、中村倫也、古畑星夏
制作統括:勝田夏子
プロデューサー:松園武大
演出:田中健二、土井祥平、橋爪紳一朗ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/