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食肉処理場が舞台のラブストーリー 『心と体と』が描くシンプルで崇高な愛のドラマ

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 本作でマーリアを演じたアレクサンドラ・ボルベーイは、これまで舞台演劇を中心に活動してきた。本作の演技で一躍脚光を浴び、たちまち出演作が急増中だ。透き通るような白い肌と、大きな瞳でじっと見つめる表情。明確な感情を出さずに、一切の無駄のない動きしか見せない彼女の姿は、時に奇妙に見えるも、神秘的な存在に思えてしまう。

 それは『私の20世紀』で双子と母親の3役に挑んでデビューを飾ったドロサ・セグダを見たときと同じ感触だ。モノクロームの画面の中で、役柄に合わせて異なる表情を見せたドロタ。ふと見せる視線の鋭さや、微かな微笑みが華やかな作品に理知的なアクセントを加えていたのだ。今やドロタはハンガリーを代表する女優の1人といってもいい存在だ。必然的にアレクサンドラも東欧を代表する大女優へと上り詰めていく可能性を秘めているに違いない。

■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■公開情報
『心と体と』
新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサほかにて公開中
監督・脚本:イルディコー・エニェディ
出演:アレクサンドラ・ボルベーイ、ゲーザ・モルチャーニ、レーカ・テンキ、
エルヴィン・ナジ、ゾルターン・シュナイダー、イタラ・ベーケーシュ、タマ
ーシュ・ヨルダーン
後援・協賛:駐日ハンガリー大使館
配給・宣伝:サンリス
2017年/ハンガリー/ハンガリー語/116分/カラー/スコープサイズ/5.1ch/英題:On Body and Soul/日本語字幕:西村美須寿/ハンガリー語監修:バーリン・レイ・コーシャ
2017(c)INFORG – M&M FILM
公式サイト:http://www.senlis.co.jp/kokoroto-karadato/

      

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