中谷美紀、主演ドラマ『あなたには帰る家がある』との出会いで変化した“結婚願望”への本音を明かす
4月13日よりスタートするTBS金曜ドラマ『あなたには帰る家がある』の特別試写会&トークショーが4月5日に都内で行われ、主演の中谷美紀をはじめ、玉木宏、ユースケ・サンタマリア、木村多江、高橋メアリージュン、藤本敏史(FUJIWARA)が登壇した。
小さな日々の不満、ささいなすれ違いの積み重ねから生まれた“妻の本音と夫の秘密”によって、2組の夫婦が翻弄されていく模様が描かれる夫婦をテーマとした本作。直木賞作家・山本文緒が1994年に発表した同名長編小説を原作として制作された。
賞味期限切れの食べ物を朝食に出すなど、ズボラな主婦・佐藤真弓役を演じる中谷は「賞味期限が切れた納豆を朝から食べてきた中谷美紀です」と挨拶し、会場にひと笑いを起こす。「真弓と同じように、賞味期限が切れたものでもついつい食べてしまいます。そして、いかず後家と言われて久しいのですが、この作品で真弓という役を演じれば演じるほど、もともとなかった結婚願望がさらになくなっていきそうです」と言葉を重ねると、共演者からも笑いが。
玉木演じる真弓の夫・秀明が勤務する住宅メーカーの社員が、秀明に密かな憧れを抱く後輩・森永桃(高橋)と、秀明の上司だが空気が読めないクセモノ・竹田邦彦(藤本)。高橋は「小悪魔的女子という役は、今まで自分が生きてきて通ってこなかった道で、さりげないボディタッチとかもやれたことがない。研究しながら、高橋メアリージュンの私生活にも活かせるように、いま勉強中です」と役作りへの意気込みを語った。
また、秀明とただならぬ関係に発展してしまう茄子田綾子役を務める木村は、「また幸薄い系だなって皆さん思ってご覧になっていたんじゃないかなと思うんですけど」と自身がこれまで演じてきたキャラクターと重ねて紹介。さらに、「完璧な女性だけど、心に孤独を抱えていて」と“危うさを持ってる女性”であると説明。すると、隣で頷く藤本の様子を見て、微笑みながら「ありがとうございます。頷いていただいて」と語りかける。藤本は驚いた様子で「ただ相槌打っただけ」とツッコみ。再び笑い出した木村に、藤本は「『ですよね』って言ってるだけで笑うのやめてもらっていいですか」と話しかけると、木村は「相槌が面白かった」と他愛もないやり取りで会場を盛り上げた。
その後も“賑やかし要員”こと藤本が活躍。本作で見せるあらゆる表情の演技を絶賛された中谷が「変顔、ふざけすぎてるかもしれないですけれど」とコメントすると、「さすが『喜怒哀楽の美紀』って言われてるだけある」とユースケがツッコミ。すかさず藤本が「言われてないですよ」と返し、ユースケが「Wikipediaに書いてある気がして」とトークをより一層盛り上げる。また、司会者から、藤本が本作に出演することを『モニタリング』(TBS系)のドッキリ企画だと疑っていたと暴露される場面も。藤本は「そりゃあ、『モニタリング』だと思いますよ。実は、このドラマ初撮影のときに、嫁の(木下)優樹菜がドラマの現場に潜入するっていうモニタリングがあるんですよ。めちゃめちゃ緊張してるのになんで初日に来るねんて」と明かした。
終盤には、「夫婦あるあるトーク」という企画を実施。晩御飯や物へのこだわり、プレゼントに関するお題に対し、訪れた来場者とキャスト陣の意見を交えてトークを展開した。
主演を務める中谷は、最後に「道ならぬ恋の行方をぜひ楽しみにご覧いただきたいですし、それに伴って、秀明と真弓の夫婦関係、そして太郎と綾子の夫婦関係がどのようにひび割れていくのか、楽しみにご覧いただきたい」とコメントすると、会場からはどよめきが起こるが、「ブラックコメディなので、せつないお話ではあるんですが、きっと笑って最後までご覧いただけると思います」と補足し、トークイベントの幕を下ろした。
(取材・文=大和田茉椰)
■放送情報
金曜ドラマ『あなたには帰る家がある』
4月13日(金)スタート 毎週金曜22:00〜22:54(初回15分拡大)
出演:中谷美紀、玉木宏、ユースケ・サンタマリア、木村多江、駿河太郎、笛木優子、高橋メアリージュン、藤本敏史(FUJIWARA)、トリンドル玲奈
原作:山本文緒『あなたには帰る家がある』(角川文庫刊)
演出:平野俊一
脚本:大島里美
プロデューサー:高成麻畝子、大高さえ子
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/anaie/