山田涼介はコメディの扉を開けるか!? 『もみ消して冬』での“顔芸”に大きな反響

山田涼介はコメディの扉を開けるか!?

 Hey! Say! JUMPの山田涼介がコメディに挑戦することでも話題になっていた『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)。1月13日に放送された第1話から山田演じる北沢秀作は、突拍子のない事件に巻き込まれる展開が進み、山田は変顔から真面目な表情まで幅広い演技をみせ、そのコミカルな演技に注目が集まった。

 タイトルとは裏腹に「“どコメディ”ホームドラマ」と称されていた本ドラマ。物語は「僕の部屋には目覚まし時計がない。執事の心地よいノックが朝の始まりを告げる」という山田のナレーションから始まる。絵に描いたような豪邸に、紳士的な執事など、開始10秒で超お金持ちの家が舞台であることが明らかになる場面だ。名門私立中学校の理事長である父・泰蔵(中村梅雀)、天才外科医の兄・博文(小澤征悦)、敏腕弁護士の姉・知晶(波瑠)に囲まれて育った秀作は、自由奔放な家族に振り回されながらも、エリート一家の名に恥じないよう懸命に生きてきた。そんな中、泰蔵が「裸の写真を取られ多額の金を要求された」と息子たちに打ち明ける。北沢家の名誉に関わると、なんとか写真のデータを削除しようと立ち上がる兄弟たちだったが、博文や知晶の職権を明らかに乱用した情報収集に困惑する秀作。秀作は「どうかしてるよ」と2人をなだめるが、博文と知晶は「いちいちうるせぇんだよ」と一喝。しまいには「お前が携帯とってデータを消してこい」とあごで使われる始末だ。

 第1話は、兄弟の力関係が明らかになる回だった。軽い物言いで秀作に無理難題を押し付ける博文と、横暴でとにかく性格のキツイ知晶。それに反抗しようともするがあえなく撃沈してしまう秀作は、心では文句を言うが、直接言うことができず困った顔をするばかりである。そんな役柄もあり、様々な表情を見せる山田が印象的だった。

 そして、放送のほとんどが山田のセリフだったといっても過言ではないだろう。設定の説明の意味合いも含まれる冒頭のナレーションや、兄や姉に振り回されて困り果てる時、葛藤し自問自答する時のモノローグなど、声の演技が非常にピックアップされていた。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる