井上真央の“一番許せない人物”とは? 『明日の約束』最終話に残された謎
「私がこの出来事の中で一番、許せないと思っている人がいます、それは……」。いよいよ最終話を残すのみとなった『明日の約束』(関西テレビ・フジテレビ系)。12月12日の放送では、吉岡圭吾(遠藤健慎)の死に関わっていると疑われてきた、ほとんどの登場人物の謎が明らかになった。しかし、まだ日向(井上真央)は何かを追っている。
クラスで圭吾がいじめられた本当の原因は、担任の霧島直樹(及川光博)が蒔いた“種”によるものだった。しかし、霧島がその行動をとったのも、前の赴任先での不祥事を、圭吾の母・真紀子(仲間由紀恵)に少し指摘されたのがきっかけ。世間的には、圭吾の自殺の原因が母親による盗聴であることが明るみになっていたため、霧島は“全ては母親の責任”とした上で、一切詫びる様子もなく、このやり方が自身の教育方針であると貫く姿勢を見せていた。その後、日向が勇気を出して、ずっと隠していた事実を校長に伝える。日向は、自身が圭吾に「付き合ってください」と告白されていたこと、合わせて霧島がとった行動も全て報告した。日向の行動にはさすがに驚いた様子の霧島だったが、しかし改心の色は見て取れなかった。
圭吾の自殺の原因とは別に、本ドラマでは日向自身の母親との問題も描かれてきた。日向は母・尚子(手塚理美)に幼い頃、「明日の約束」という交換日記を強制的につけさせられ、「ママがいいと言ったお友達以外とは遊ばない」「ママに口ごたえしない」「ママをイライラさせない」といった数々の一方的な約束を押し付けられていた。第9話では、日向が12歳を機に、その交換日記の「返事を書くことをやめた」と告げている。
9話放送後に「GYAO!」で配信された「明日の約束 チェインストーリー #9.5 藍沢日向ー記憶ー」では、その時に交わした約束が記されていた。「日向はママを一生愛し続ける。必ず守るように」。もしかしたら、日向は今もこの約束を果たそうとしているのかと考えると、ぞっとするものがある。