刑事役の名優・寺脇康文に浅野忠信が挑むーー『刑事ゆがみ』第3話、緊迫の演技合戦

『刑事ゆがみ』寺脇康文と浅野忠信の“刑事対決”

 10月26日に放送された『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)の第3話では、ゲストとして寺脇康文が交番勤務を勤め上げたベテラン刑事役で出演した。寺脇といえば、ドラマ『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)で水谷豊演じる杉下右京の初代相棒として、一世を風靡した亀山薫の印象が強い。他にも『刑事貴族』シリーズ(日本テレビ系)、『警部補・佐々木丈太郎』シリーズ(フジテレビ系)など、数多くの刑事もので“スタイリッシュな刑事”を演じてきたが、『刑事ゆがみ』では“定年を迎えるまで交番勤務”の刑事・真下誠役を務める。今までのイメージとは異なる役柄に「最初、寺脇さんって気がつかなかった」と言った声がネット上で多く飛び交った。


 真下は、地元の人たちにも“優しいおまわりさん”として親しまれ、羽生虎夫(神木隆之介)が交番勤務時代の先輩としてとても尊敬する刑事。そんな真下が山で暴行された事件を捜査することになり、羽生はいつになく気合を入れて捜査に臨むが、真下を崇拝する羽生に弓神適当(浅野忠信)は「そんな聖人君子みたいな人いるわけないって」といつもの調子だ。

 防犯カメラの映像から、容疑者となった堀田(柳俊太郎)は、山で真下と会ったがむこうから襲ってきたと供述し、その発言を信じる事ができない羽生は憤りを見せる。自白させることに躍起になる羽生をよそに、嘘を言っているように感じた弓神は真下に事情を聞きにいくが、真下は「心当たりがありませんよ。私には堀田を襲う理由がありません」と否定。しかし弓神の疑念は晴れず、真下の身辺調査をはじめる。


 真下は4人家族だったが、妻は病気で他界し、長女の静香(小野花梨)は家を飛び出したきり音信不通状態で、現在、同居する家族は次女の唯香(佐藤玲)ひとり。弓神は真下の自室にある金庫に保存されていたハゼノキの絵を手がかりに、ヒズミ(山本美月)の協力を得て真相を掴み、真下の元へ向かった。弓神は、真下が山で偶然出くわした堀田に、山の奥にへ行かせないため襲ったのではないかと推測。山の奥にあるもみの木の下に何かが埋められているのではないか問う。真下は「そんなことするほどあの木に思い出はありませんよ」と冷静な口調で返し、お互い余裕の表情で、しかし顔を見合わせないままのやりとりが続いた。ところが、弓神の「だから今、掘ってもらってます」という言葉で一転、真下が目を見開く。その頃、山へ向かわされた羽生は、静香の白骨化した遺体を発見した。

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