エミー賞授賞式でセレブたちが政治的スタンスを表明ーーリボンやピンバッジから見えてくるもの

 影響力の大きさというセレブの特権を活かし、世界を変えていこうと声を高らかにするのは決して大人だけではない。『ストレンジャー・シングス』でイレブンを演じ、一躍有名子役となった13歳のミリー・ボビー・ブラウンは、5月に開催されたMTV Movie and TV Awardsで最優秀俳優賞(TV部門)を受賞。その際に、ブルーリボンだけでなく「&」マークのピンバッジもドレスにつけてステージへと上がった。このピンバッジは「中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟」(「GLAAD」)の支持者であることを意味し、ミリー以外のメインキャストの男子たちもつけていた。

 日本では活躍中の若手俳優が積極的に政治について語ることはほぼ皆無だが、海外セレブは注目と話題が集まる華やかなイベントを自分の意思が主張できる“おいしい”チャンスとして活用している。政治とは縁遠そうな意外なセレブの政治観も、身につけているアクセサリーで確認できるかもしれない。今後開催される様々な授賞式でぜひ注目してみてほしい。

■賀来比呂美
ライター/編集者。大学で映画学を専攻。海外セレブ情報誌の編集者を経て、現在、「シネマカフェ」、「Petomorrow」などで執筆。好きな監督はウェス・アンダーソン、好きなものは映画、海外ドラマ、お酒、犬猫。

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