週末の成績だけではわからない隠れヒット 『三度目の殺人』が示す日本映画を取り巻く現状

『三度目の殺人』が隠れヒット作に


 一方、先週末6位初登場の『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』は、今年公開された東宝配給作品(東宝映像事業部配給作品を除く)で最も低い、週末2日間の興収7500万円という非常に厳しいスタート。作品自体の仕上がりは上々なだけに、さすがにここまで数字が低いと企画時点での戦略やマーケティングの失敗についても指摘せざるを得ない。また、現在の実写日本映画にとって、20代から40代までの観客がいかに鬼門であるかを証明してしまったという見方もできるだろう。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」ほかで批評/コラム/対談を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)。Twitter

■公開情報
『三度目の殺人』
全国公開中
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子、橋爪功
配給:東宝・ギャガ
(c)2017『三度目の殺人』製作委員会
公式サイト:http://gaga.ne.jp/sandome/



関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「興行成績一刀両断」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる