聖地・川崎で『ブレードランナー 2049』公開記念フェス開催へ 小野寺系が解説
なぜ『ブレラン』人気は衰えないのか
「『ブレードランナー』以降の近未来SF映画で、『ブレードランナー』を意識しない作品なんてあるのか」
映画監督・押井守は、自身のアニメーション映画『攻殻機動隊』を含め、『ブレードランナー』公開後、世界中のSF映画がその強い影響下にあったと発言している。それは、『ブレードランナー』の表現を超える魅力的な近未来世界が、未だに創造されていないからだ。同作が提示した、酸性雨が降りしきるダークかつ退廃的な近未来(2020年)の光景は、それほど衝撃的に我々観客の心に残っている。
『ブレードランナー』に根強い人気があり、公開から35年経っても続編が作られ、イベントが企画されるというのは、そのときだけの刹那的な人気ではなく、作品の表現自体が、まだ最前線の「現役」に居座っているからだろう。その息の長い熱狂や圧倒的な世界観を、『ブレラン』ファンの集う聖地・川崎のイベントに参加することで、ぜひ体感してほしい。
■小野寺系(k.onodera)
映画評論家。映画仙人を目指し、作品に合わせ様々な角度から深く映画を語る。やくざ映画上映館にひとり置き去りにされた幼少時代を持つ。Twitter/映画批評サイト
■イベント情報
『ブレードランナー・プレミアムパーティー』開催
日時:10/21(土) 17:30~22:00(予定)
会場:川崎臨海部 特設会場
料金:有料(チケットはクラウドファウンディングサイト「CAMPFIRE」で販売)
出演:DJパフォーマンス…☆Taku Takahashi(m-flo,block.fm)/Ken Ishii
トークショー …西修一、中子真治、高橋ヨシキ、MC:LiLiCo、他
主催:株式会社 チネチッタ/株式会社 チッタ エンタテイメント
後援:川崎市/「映像のまち・かわさき」推進フォーラム
協賛:わかもと製薬株式会社
協力:株式会社 早川書房/下呂温泉 留之助商店 本店/サンパーキング羽田浮島店
株式会社 クラブチッタ/株式会社 チッタワークス
チケットはこちらから:http://camp-fire.jp/projects/view/39881?token=329z0051
※イベントキービジュアルは、原案「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(早川書房)の装丁デザインを手がけた土井宏明氏が担当。作品独自の世界観と、川崎工場夜景をハイブリッドしたビジュアルに。