『コード・ブルー』で"嫌な奴”熱演! Hey! Say! JUMP有岡大貴の演技ポテンシャルを読む
演技派ジャニーズメンバーと言えば、元SMAP木村拓哉、草なぎ剛、V6岡田准一、嵐二宮和也などの名がよく挙がる。「演技が上手いと思うジャニーズは?」というランキングにも、比較的経験豊富なメンバーがランクインする傾向がある。しかし、最近では、Hey! Say! JUMP山田涼介やKis-My-Ft2藤ヶ谷太輔、ジャニーズJr.西畑大吾など若手の名前も挙がるようになってきた。そんな若手ジャニーズの中でも、ここ最近Hey! Say! JUMP有岡大貴が演技の仕事に精力的だ。
2013年の『金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件』(日本テレビ系)をはじめ、現在は『孤食ロボット』(日本テレビ系)などのテレビドラマや、映画『こどもつかい』にも出演中。そして、“月9”の大人気ドラマシリーズ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)の新キャストにも抜擢された。
『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON』で有岡が演じているのは、フライトドクター候補生の名取颯馬。名医として名高い名取総合病院の院長兼経営者のひとり息子だ。スキルは高いものの、あまり医療にかける情熱が感じられないーーという設定である。確かに名取は、同期である灰谷俊平(成田凌)、横峯あかり(新木優子)と比べて優秀だが、鼻につく態度をとる。1話の初登場時は、仕事中なのに携帯をいじって生返事。処置中にあくびをするシーンもあった。一方で七夕まつりの負傷者処置のシーンでは、医者らしからぬ態度を取ったり、右往左往してしまったり、半人前感は否めない。しかし3話では、「俺、医者になろうと思ったことないんだよね」と再び斜に構えた態度に戻る。
名取は普段の有岡とはかけ離れているし、これまでコミカルな役を演じることが多かった有岡からはなかなか想像ができないキャラクターだ。「デキるけれど嫌な奴」という有岡にとって馴染みのない役となったが、名取は有岡だからこそ務まっている。「名取は正直イヤなやつです。普通に演じてしまうときっと視聴者に嫌われてしまう。この役は、少年の無邪気さを残し、チャーミングな笑顔ができる役者でないと演じきれない。」(引用:Hey! Say! JUMP有岡大貴が医師役! コード・ブルー出演に先輩・山下智久は?/フジテレビ)と担当プロデューサーが語っている通り、嫌なキャラクターである名取だからこそ「カワイイ」「面白い」という印象が強く、好感度の高い有岡が抜擢されたのだ。
また、演技の経験を着実に重ねていることで演技の幅も広がっている有岡。その証拠に、『孤食ロボット』で見せる愛らしい表情と『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON』で見せるシリアスで飄々とした表情は、同一人物とは思えないほどだ。山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、浅利陽介と共に演技をしても、決して浮くことはない。予告編を見ると、4話では名取がキーマンとなってきそうだ。Hey! Say! JUMPの中ではあまり演技のイメージが無かった有岡だが、この先注目株になることは間違いないだろう。