竹内涼真、“若手イケメン枠”で異彩放ちブレイクへ 同性からも支持される体育会系の魅力
「昨年放送されたドラマ版『時をかける少女』では、明るくやんちゃな菊池風磨さんの役との対比で、朴訥な体格の良い好青年を演じ、『帝一の國』では、男子校だと1番頼られるような骨太キャラを演じていて、繊細な顔立ちの美形イケメンがキャストに多く名を連ねる中、1人だけ存在感が違いました。母親が病に倒れ、バイトを掛け持ちしながら兄弟たちの面倒を見るという設定はともかく、芝居に関しては竹内さんだけ漫画定番のデフォルメされたキャラクター感がなく、彼が作品全体のバランスを取っているようにも見えました。
竹内さんは20歳までサッカー一筋だったので、役者としてのキャリアが短いです。しかし、サッカーを諦めて役者の道に進むとなって間もないからこそ、共演者やスタッフの話は何でも聞きたい、素直にいろんなことを吸収するという姿勢が根本にあるように思います。その彼の人柄が部下力として発揮され、『下町ロケット』(TBS)や『THE LAST COP/ラストコップ』(日テレ×Hulu)などのドラマにも、組織の若者役として役にすっと入れたのではないでしょうか。
ただし、『ひよっこ』『過保護のカホコ』など、ヒロインにとって重要な人物となる役柄としてのニーズはあるように思うのですが、それ以外の役柄、特に主役という意味では、まだまだ未知数な気がします。今後、竹内さんがどんな作品で主役を張るのか、そこがポイントとなってくるでしょう。場合によっては、そこでもうひと化けするような、そんなポテンシャルを持った俳優だと思います」
『帝一の國』や『兄に愛されすぎて困ってます』など、多数の若手俳優が出演するティーンムービーにおいて、主要キャストの椅子は争奪戦。竹内は、仮面ライダーから朝ドラへの出演という、若手俳優のエリートコースを辿ってはいるが、もしかしたら期待を遥かに超える大物に化ける可能性もありそうだ。
(文=大和田茉椰)