高畑充希、「とと姉ちゃん」から「キャバ嬢」へ イメージに捉われない演技の強さ

高畑充希、「とと姉ちゃん」から「キャバ嬢」へ イメージに捉われない演技の強さ

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 つまり、どんな役をやっても「なんとなくイメージと違う」という印象を持つということは、それだけ固定化されたイメージがない=どんな色にでも染まれるということなのだろう。高畑自身も「朝ドラの直後がアズミ・ハルコというのは、なんて素敵なタイミングなんだろう。ニヤッとしていただければ」と楽しんでいる様子だ。

 『アズミ・ハルコは行方不明』で高畑が演じる愛菜は、今が楽しければいいというキャバクラ嬢だが、その実は非常に真面目で、刹那的な生き方に憧れているという痛々しさが透けて見える。派手であり地味であり、バカ騒ぎしつつ、心の中は真面目……自分自身でもどうしたらいいかわからない、先が見えないという思いを抱えながら生きている。場面場面でそういった感情がさらっとこぼれ出てくる演技は「さすが」と唸らざるを得ない。

 ミュージカル、ドラマ、映画、歌……さまざまな形で表現を続けている高畑充希。次の作品ではどんな姿をみせてくれるのか……そんな期待を自然としてしまう女優だ。

■磯部正和
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。

■公開情報
『アズミ・ハルコは行方不明』
12月3日(土)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
出演:蒼井優、高畑充希、太賀、葉山奨之、石崎ひゅーい、菊池亜希子、山田真歩、落合モトキ、芹那、花影香音、柳憂怜、国広富之、加瀬亮
監督:松居大悟
原作:「アズミ・ハルコは行方不明」山内マリコ(幻冬舎文庫)
配給:ファントム・フィルム
(c)2016「アズミ・ハルコは行方不明」製作委員会
公式サイト:azumiharuko.com

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