成海璃子、トリンドル玲奈らのLINEが面白い! 『黒い十人の女』SNS描写の巧さ

 不倫劇からの殺害計画というドロドロした内容にも関わらず、現代をむき出しにしたポップな描写。そのアンバランスさが癖になる。生々しい女の嫉妬や本音をさり気なく入れつつも、重苦しくなりすぎない。物語全体がコメディ調で描かれているため、ライトに楽しめるのだ。また、LINEという現代にはかかせない連絡ツールを1話からコンスタントに用いることにより、どこか今の世の中を風刺したような独特の面白さが生まれる。

 来週でいよいよ最終回となる『黒い十人の女』。一体どんな結末を迎えるのだろうか。

(文=朝陽空)

■番組情報
プラチナイト木曜ドラマ『黒い十人の女』
日本テレビほか 毎週木曜夜11時59分〜
出演:船越英一郎、成海璃子、トリンドル玲奈、佐藤仁美、佐野ひなこ、MEGUMI、平山あや、白羽ゆり、水上剣星、ちすん、新田祐里子、若村麻由美(特別出演)、水野美紀
原作:和田夏十(映画『黒い十人の女』市川崑監督)
脚本:バカリズム
演出:豊島圭介
音楽:兼松衆
チーフプロデューサー:中村泰規(読売テレビ)
プロデューサー:汐口武史(読売テレビ)、河野 美里 (ホリプロ)
主題歌:CIVILIAN「愛/憎」 (ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作協力:ホリプロ
制作著作:読売テレビ

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