新垣結衣『逃げるは恥だが役に立つ』なぜ好感度高い? 少女漫画原作のセオリー破る面白さ

『逃げ恥』、視聴者の心を掴むワケ

 原作者である海野つなみがインタビューで「物語としてこれを描きたいっていうよりも、シミュレーションしながら描いていってるので、最後が決まってるわけじゃない。こうしたらこうなる? ああなる? って感じで進めているので、自分でもびっくりするときがあります」と語っているように、先が読めない展開が面白い。また、物語の結末については「結婚とは何か、仕事とは何かってことを考えて描いていたから、そんな色ボケオチみたいなものにはならないです(笑)」(引用:海野つなみ「逃げるは恥だが役に立つ」インタビュー - コミックナタリー Power Push)とコメントしていることからも伺えるように、王道の少女漫画とは一線を画するものになりそうだ。

20161018-nigehaji-m.jpg

 

 “結婚”を“仕事”と捉える割り切った関係性から、みくりと平匡は今後どのように変化していくのだろうか。そこには新たな男女関係の理想像があるのかもしれない。

(文=戸塚安友奈)

■番組情報
『逃げるは恥だが役に立つ』
毎週火曜日よる10時〜
製作著作:TBS
原作:海野つなみ「逃げるは恥だが役に立つ」(講談社“Kiss”にて連載中)
脚本:野木亜紀子
プロデューサー:那須田淳、峠田浩、宮﨑真佐子
演出:金子文紀、土井裕泰、石井康晴

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる