TOKIO松岡昌宏、“家政夫”役で新境地へーー頼れる兄貴分はダークな役柄をどうモノにする?

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(C)タナカケンイチ

 9月に入り、10月クールのドラマの詳細が少しずつ発表されてきた。その中で注目したいのが、2016年10月スタートの金曜ナイトドラマ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)だ。テレ朝といえば、『家政婦は見た!』の主演を務めた市原悦子と米倉涼子の“二大家政婦”が有名だろう。そこに今回はTOKIOの松岡昌宏が名を連ねることになった。ちなみに松嶋菜々子主演で大ヒットした『家政婦のミタ』は、日本テレビ系だったため、テレ朝としては勝負をかけてきた作品といえそうだ。

 『家政夫のミタゾノ』は、松岡演じる家政夫・三田園薫(みたぞの・かおる)が主人公。三田園は掃除、選択、料理、子守など家事全般を完璧にこなす「一流家政夫」だ。派遣される家庭は、勝ち組と言われる家庭で傲慢で人を見下すような人間ばかり。三田園はその家庭をじわじわと崩壊させていくのだが、結果的にはその家族にとって再スタートのきっかけになり、家庭が抱えていた問題を解決してしまうという、一筋縄ではいかなそうな内容である。

 松岡が主演を務めるのは2012年の『13歳のハローワーク』(テレビ朝日系)以来、約4年ぶり。久しぶりの連ドラ主演に気合いが入っているようで、「今回男性の僕が、新しい型、新しいタッチで“家政婦”というお仕事の世界に食い込んでいくことにとても興味を持ちました。“どんな風にしようかな”とワクワクしながら準備しています」(出典:『家政夫のミタゾノ』公式サイト)と、既に役作りにのめり込んでいる様子をのぞかせている。

 1990年の『愛してるよ!先生』(TBS系)を皮切りに、これまで様々なドラマに出演してきた松岡だが、「熱い」「頼れる」「アニキ肌」というイメージの役が多かったように思う。そもそも普段から松岡は男気溢れる正確として知られており、後輩からも“松にぃ”と呼ばれて親しまれている。以前関ジャニ∞の村上信五が、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『関ジャニ∞村上信五 ジャニーズWEST桐山照史・中間淳太のレコメン!』(文化放送)でこんな話をしていたことがある。村上と松岡、その知人の3人で飲んでいたのだが、その店にはカラオケがついていた。店内には他にも何人か客がいたため、村上は松岡に気遣って「僕から先(歌を)いっときましょか?」と声を掛けたのが、松岡は「いい、俺がいくわ。待っとけ」と言って何の迷いもなく矢沢永吉の曲を熱唱したという。そんな男気溢れる松岡だからこそ、素を活かして「熱い」「頼れる」「アニキ肌」といったイメージの役をこなすことができたのだろう。

 しかし、明るく熱い松岡も、家庭では苦い経験をしたこともあるという。父親が寝言で知らない女性の名前を言ったことがあり、母がその女性になりきって「私と奥さんどっちが大事?」と聞くと、寝ぼけながら「お前だよ」と答えたことで浮気が発覚して修羅場を迎えた、というダークなエピソードを、2014年に放送された『トーキョーライブ24時~ジャニーズが生で悩み解決できるの!?~』(テレビ東京系)で話したこともある。

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