真剣佑、村上虹郎、北村匠海……『仰げば尊し』不良5人組がファンを虜にする理由

 村上虹郎ら、注目の若手俳優が出演中のドラマ『仰げば尊し』(TBS系)にて、青春を象徴するかのような不良5人組による“男の友情”が、ファンを虜にしている。SNSでは「『仰げば尊し』の5人みたいな関係、すごく好き! 憧れる」「5人の友情に感動した」などと話題だ。5人全員が想い合い、支え合う姿に心打たれる視聴者は少なくない。

 本ドラマは、弱小高校吹奏楽部を舞台に、寺尾聰演じる元プロのサックス奏者・樋熊迎一と生徒たちが、音楽の甲子園と呼ばれる“全国吹奏楽部コンクール”を目指す模様をメインに描いている。一方で、部員たちの中でも一際目立つ不良5人組の友情もまた、本ドラマにおいての見どころと言って良いだろう。ではなぜ、彼らの関係性は人々を魅了するのか。それぞれのキャラクターと立ち位置から考えてみたい。

5人それぞれの個性あふれる役どころ

木藤良蓮(真剣佑)

 吹奏楽部ではサックスを担当しているが、前回(8月28日)の放送では音楽留学の受験と吹奏楽部のコンクールの日程が重なってしまうため、どちらを選択するかで苦悩していた。5人の中で最も大人びており、自己主張をあまりしない。基本的には冷静沈着で、視野が広く物腰も柔らかいため、仲間から一目置かれている。髪色は金髪で派手だが、ルックスが麗しく言葉遣いも丁寧で、気品がある。

青島裕人(村上虹郎)

 吹奏楽部ではトランペットを担当しており、バンドを組んでいた頃はギターボーカルを務めていた。不良グループのリーダー的な存在であり、口数が少なくあまり表情も変化しないため、何を考えているのかわかりにくい。周囲からは恐れられているが、本当はとても仲間想いで、ちょっとした変化にもよく気づく。そのため不器用な一面も。

安保圭太(北村匠海)

 吹奏楽部ではトロンボーンを担当しており、バンドを組んでいた頃はキーボードを務めていた。髪型はソフトなリーゼントでややボンタン気味な学ズン(学生ズボン)を履いている。まっすぐで正直な性格をしており、やりたいことはやる、好きなことには夢中になるといった子どものような純粋さを持つ。

高杢金也(太賀)

 吹奏楽部では、パーカッションを担当しており、主にティンパニを演奏している。バンドを組んでいた頃は、ドラムを務めていた。パンチパーマとヒゲといった独特のビジュアルで、明るくておバカキャラなムードメーカー的存在。

桑田勇治(佐野岳)

 吹奏楽部ではチューバを担当しており、バンドを組んでいた頃はベースを務めていた。常にカラフルで派手な服装をしていて、おしゃれ番長的な存在。表面上は軽いノリで騒がしいが、自分のことよりも仲間のことを優先させるなどといった熱いハートの持ち主である。

 こうして5人のキャラクターを検証すると、あまり多くのことを語らず大人っぽい木藤良蓮と青島裕人と、明るく愛らしい少年のような安保圭太、高杢金也、桑田勇治の3人に、大きく分けることができるだろう。また、木藤良蓮と青島裕人は幼なじみでもあり、この2人はグループの核となる人物だ。一方で安保圭太、高杢金也、桑田勇治は3人でつるむことも多い。この対照的な2グループが混在しているからこそバランスがよく、彼らのコミュニケーションには自然と緩急が生まれて、活き活きとして見えるのではないだろうか。加えて“5人”という人数にも、人々を惹きつける秘訣がありそうである。

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