欅坂46、全メンバー21人『徳山大五郎』におけるポジションーー4つのグループの見取り図を解説

欅坂46、全メンバーの位置付け

 徳山大五郎が殺されているのが発見されてから丸二日。相変わらず長濱ねるのロッカーに隠されている遺体を腐らせないために、教室のエアコンの温度は18度に設定されていた。そんな中、菅原大吉演じる刑事が教室にやってくる。遺体を隠していることがバレたのではないかと慌てる生徒たちに対して、刑事は教室が徳山によって盗撮されていたことを告げるのであった。

20160813-tokuyama-sub5.jpg

 

 今回の『徳山大五郎を誰が殺したか?』第4話では、これまで以上にそれぞれのグループを満遍なく映し、それぞれの立ち位置を感じさせるものであった。主人公の平手友梨奈、ミステリアスさが残る長濱ねると渡辺梨加以外の18人は明確に4つのグループに分類される。せっかくなのでこの機会に全メンバーを一気に把握しておこうと思う。

 昼休みや着替えのときに教室の窓側後方に陣取る守屋茜のグループは、前回の記事(参照:欅坂46、“顔芸”の鈴本美愉と“ポンコツ”の尾関梨香 『徳山大五郎』はコメディリリーフが面白い!)で鈴本美愉と尾関梨香の二人を紹介したが、ムードメーカーでクラスをまとめ上げる存在だ。思い返せば、第1話で徳山に人工呼吸をしようとじゃんけんを始めたのは守屋で、その合図を出したのが志田愛佳だったのだ。今回も、着替え中に刑事がやってきたことで、教室の後方に退避したクラス全員の中で、「入ってこないようにもう一回脱ごう!」と言い出すのは織田奈那で、それを制して冷静に対処しようとするのが守屋だったのだ。

20160813-tokuyama-sub3.jpg

 

 刑事が教室を調べると言い出したときに、それを止めようと行動する織田・鈴本・尾関の3人。同じグループ内でも、この活発な3人と冷静沈着派の守屋・志田とのキャラクターの違いははっきりしているが、このクラスの中で、他者を引っ張ろうとする意思がとくに強い彼女たちがグループを形成しているのは納得がいく。

20160813-tokuyama-sub1.jpg

 

 一方、教室前方の廊下側に集まる学級委員の菅井友香のグループ(今泉佑唯、小池美波、小林由依、原田葵が所属している)は本来ならばクラスを引っ張らなければいけない立場だが、主張が激しくないせいで守屋のグループと仲が悪そうだ。副担任の不敵な笑みに気づく小林、「絶対近くにいるよね、犯人」と話す今泉。事件の解決への好奇心は感じさせるが、「土に還らないかなあ」という発言からも分かる通り、彼女たちはかなり他力本願な部分があるようだ。

 第1話の時点でも見受けられた守屋グループと菅井グループの対立的な関係は、今回の着替えシーンでの会話で顕著になる。前回新たに加わった「徳山の不倫相手は誰か?」という謎を巡り、原田と鈴本が言い合いになるのだ。もっとも、自ら火種を点けておいて鎮圧する志田のキャラクターはとても性格が悪くてすばらしい。

20160813-tokuyama-sub4.jpg

 

 また、比較的中立的な立場なのが前方窓側に本拠地を持つ優等生グループ。時折「そういうのよくない!」と、典型的な優等生キャラの佐藤詩織を筆頭に、山形弁の長沢菜々香と翻訳担当の米谷奈々未、そして上村莉菜と土生瑞穂。彼女たちは今のところ、それほど事件に対して強い関心を持っているようには思えない。とくに、第3話でおもむろにパクチーを食べ始めた土生と、いつも亀に餌をやっている上村の二人は、自分の世界に根っから浸っている感じだろう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる