黒沢清監督作『ダゲレオタイプの女』予告映像公開 不穏な愛憎劇の一端が明らかに
黒沢清監督最新作『ダゲレオタイプの女』の予告編と本ビジュアルが公開された。
本作は、『岸辺の旅』で2015年カンヌ国際映画祭ある視点部門監督賞を受賞し、 本年度のベルリン国際映画祭では『クリーピー 偽りの隣人』が正式出品された黒沢清監督の最新作。世界最古の写真撮影方法“ダゲレオタイプ”を軸に、芸術と愛情を混同した写真家の父を持つ娘と、彼らの“撮影”を目撃しながらも娘に心を奪われていく男の愛憎劇を描く。
このたび公開された予告映像は、長時間拘束が必要な最古の写真撮影方法“ダゲレオタイプ”で娘のマリーを撮影する父親と、マリーを固定器具に拘束するジャンの姿から始まる。続けて、マリーに過度な執着を見せる父親の姿やマリーを父親の手から解放しようと行動するジャンの姿が、不穏な空気とともに映し出されていき、最後はミステリアスな雰囲気でジャンに迫るマリーの様子も確認できる。
主役のジャンを演じるのは、ジャック・オーディアールやジャン=ジャック・アノーら名匠たちの作品に出演しているタハール・ラヒム。ジャンが想いを寄せるマリー役は、『女っ気なし』に出演するコンスタンス・ルソーが演じ、マリーの父親役はダルデンヌ兄弟作品で知られるオリヴィエ・グルメが務めている。そのほか、デプレシャン作品常連の名優マチュー・アマルリックらも脇を固めている。
予告映像とあわせて公開されたビジュアルには、「愛が幻影を見せ、愛が悲劇を呼ぶ。」というキャッチコピーとともに、マリ ーを拘束するジャンや“ダゲレオタイプ”で撮影され銀板に映るマリーの姿が確認できる。
■公開情報
『ダゲレオタイプの女』
10月15日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開
監督・脚本:黒沢清
撮影:アレクシス・カヴィルシヌ
音楽:グレゴワール・エッツェル
出演:タハール・ラヒム、コンスタンス・ルソー、オリヴィエ・グルメ、マチュー・アマルリック
配給:ビターズ・エンド
原題:「La Femme de la Plaque Argentique」/フランス=ベルギー=日本合作
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