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X21吉本実憂、優等生キャラで物語をどう動かす? 『時をかける少女』のSF的恋愛模様を考察

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 先生に想いを寄せる女子高生の恋愛模様を描いた『時をかける少女』第2話(7月16日放送)では、様々な伏線とタイムリープする上での制約が明かされた。

 第2話の冒頭では、深町翔平(菊池風磨)とゾーイ(吉本実憂)が未来へ来た目的が明かされていく。彼らが暮らす22世紀には季節がなく、“ある日”を境にずっと雪に覆われた世界になっているとのこと。この時代には、“夏”を調査するためにやってきたようで、“夏を知らない君へ”という図鑑のようなものを片手に昆虫や草花の採集を行い、その結果を未来にいる教授へ報告することが目的のようだ。当初は3時間のみの滞在の予定だったが、深町のミスで2122年に帰れなくなったため、人の記憶を改竄できるモノリスのような道具を駆使し、主人公・芳山未羽(黒島結菜)たちの日常へ潜入していく。

 第1話では鳴りを潜めていたゾーイ役の吉本実憂も、第2話では未来の状況を語る語り部として、ぐいぐい物語に参加してきた印象がある。ゾーイは深町の後輩にあたる人物で、少しとぼけた性格をしている深町とは対照的に、常識をわきまえている優等生風の役柄だ。上戸彩や忽那汐里を輩出する“全日本国民的美少女コンテスト”の第13〜14回ファイナリストで構成されたアイドルグループ“X21”で、最年長リーダーを務める吉本には相性のいい役柄と言えよう。ただ、常識人だと思わせておきながら、頼りない深町に見せるS気のある一面や、空腹のあまり小学生に助けを求めるおちょこちょいぶり、“キス”や“恋”というフレーズにそれとなく関心を示す素振りは、ギャップ的な効果も含めて実に可愛らしい。第2話でも、物語のキーとなることに関わっていくので、今後、重要人物になっていく可能性は大いにありえる。

 そして第2話では、時を越えても“人の運命”は変えてはいけないという制約を、高月彩良演じる女子高生・松山実穂の恋愛模様を通して描いていた。ことの発端は、心臓移植を経験した高校生・西岡光(森永悠希)が、心臓の移植後に性格が変わったことを未羽たちに告白する。深町に止められるも、好奇心からタイムリープで西岡のドナーを捜索。そして、自転車のブレーキの不具合から事故死した女子高生・松山実穂が西岡のドナーだと突き止めると同時に、彼女が数学教師の矢野和孝(加藤シゲアキ)に恋心を抱いていることも知ってしまう。生徒と教師の許されざる恋だと考え、卒業まで好きな気持ちを秘めておこうと我慢している松山を見て、彼女になにかしてあげたいと考えた未羽は、過去の松山の姿を写真に収めて矢野に渡すことを考えるのだが……。

 ここで未羽の前に立ちはだかるのが、タイムリープものにはお約束の“タイムパラドックス”である。過去で松山の事故死をないものにすると、未来で松山の心臓を移植した西岡が消えてしまう。その狭間で葛藤する未羽の様子や、報われるかもしれない恋心を胸に死の運命を辿る松山の姿を見て、涙した視聴者もいたようだ。放送後のSNS上では「時をかける少女2話観てボロ泣きした」「時をかける少女2話。感動した。久しぶりに号泣だった」というコメントも上がっていた。タイムリープものの醍醐味であるSF的な制約は、“救えるのに救えない”、“何度も同じ結末を繰り返してしまう”といったある種のジレンマがつきものであり、そこが視聴者の心を揺さぶるのだ。と言いつつ、第1話では未羽が浅倉吾朗(竹内涼真)の告白をないものにしたり、深町が未羽の記憶を改変したりとやりたい放題だったが……。

      

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