成海璃子と池松壮亮のベッドシーンも 矢崎仁司監督最新作『無伴奏』、予告編公開
成海璃子が主演を務める、矢崎仁司監督の最新作『無伴奏』の予告編が公開された。
『無伴奏』は、直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説を、『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』の矢崎仁司監督が映画化したラブストーリー。1969年の仙台を舞台に、制服廃止闘争委員会を結成し学園紛争を行う女子高生の響子が、クラシック音楽が流れる喫茶店「無伴奏」で出会った渉に惹かれていく模様を描き出す。
キャストには成海璃子をはじめ、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜、藤田朋子、光石研らが名を連ねる。
予告編では、成海演じる響子が、バロック喫茶「無伴奏」で、池松演じる渉と斎藤演じる祐之介に出会うシーンが映し出されるほか、響子と渉のベッドシーンも描かれる。また、祐之介の恋人・エマを演じる遠藤の出演シーンが今回の予告編で初公開されており、遠藤と斎藤がコメントを寄せている。
斎藤工(関祐之介役) コメント
祐之介役について
祐之介は確かにそこに存在するのだけれども、その存在は幻想の如く脆く危うい“影”のようなイメージ。もしかしたら渉の意識の中の一つ象徴かも知れない好きな人の見たくない内側の一面。響子にはそんな風に映っていたら良いなと思いました。
遠藤さんとのシーンについて
新菜さんが“体当たり”と言われているのは彼女の覚悟や心、内面的なものであるべきです。矢崎監督に負けじと私は近い距離でその迷いの無い強い覚悟を感じていたからです。作品や監督の目的を身を持って体現するのが我々役者の責務ですがやはり男女の違いはあります。当人にとってではなく周りの受け止め方が違います。日本人特有の“脱ぐ脱がない”の幼稚な基準では無く、矢崎監督が映し出した彼女のエマの美しさ、新菜さんの心を多くの方に感じて欲しいと祐之介として強く思います。
オールアッブ後の感想
矢崎組は苦しくも幸せな映画的な日々でした。祐之介のオールアッブは渉との会話の無い会話をするシーンでした。そのシーンを何度も何度も繰り返した記憶があります。その刹那な感じの全てが無伴奏に対する自分の関わりを象徴していた気がしました。
遠藤新菜(高宮エマ役) コメント
エマは、憎めない大胆さがあり、私自身、「エマってすごいな」って思った部分もありました。私がキャスティングされたのだから、 グラマラスなセクシーさを求められているのではなく、響子と違い、セックスが身近にある、エマの等身大の描写を求められているのだと思いました。(斎藤)工さんは、キスシーンとかも決め込んでこなく、先輩だけれど、「こうしよう」とか「こう行くからこう来て」ということを何も言わないで、その場の感覚で全部やるというのがすごく有り難かったです。変な緊張を持ったシーンが無かったので、「こうやって相手に気を遣わずに自分が思った通りにやることで、初めてちゃんとお芝居が成立するな」と一番思いました。私が脱いでいて工さんがくっついている濡れ場のシーンでカットがかかった時も、衣装さんとかが毛布を持って来てくださるまでずっとそのままで待っていくださいました。カットがかかってパッて離してくださってもいいけれど、その方が私がトップが見えたままで待つから恥ずかしいとわかって、ずーっとぎゅっとしたまま「もうちょっともうちょっと」「毛布持ってきて」って言って毛布をかけてから離れてくれる。そういう配慮がさすがだなって思いました。祐之介役が工さんで本当に良かったって純粋に思います。今回、初めてオールアップで号泣してしまいました。矢崎さんもそこで涙目になってくださっていて、「今までエマが弱みを見せまい見せまいと気を張り続けていたところがプツンって切れたような気がして、すごく抱きしめたくなった」と言って頂きました。本当にその通りで、やっと力が抜けた瞬間でした。
■公開情報
『無伴奏』
3月26日(土)より新宿シネマカリテほか全国ロードショー
出演:成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜、松本若菜、酒井波湖、仁村紗和、斉藤とも子、藤田朋子、光石研
監督:矢崎仁司
原作:小池真理子『無伴奏』(新潮文庫刊、集英社文庫刊)
主題歌:「どこかへ」Drop's(STANDING THERE, ROCKS / KING RECORDS)
配給:アークエンタテインメント
2015年/日本/カラー/16:9/5.1ch/132分/R15+
(c)2015 「無伴奏」製作委員会
公式サイト:mubanso.com