リリー・フランキーら『シェル・コレクター』ワールドプレミアに登壇 「水中での演技が大変だった」

『シェル・コレクター』ワールドプレミア開催

 リリー・フランキー主演作『シェル・コレクター』が、1月31日に第45回ロッテルダム国際映画祭にてワールドプレミアを迎えた。

 本作が出品されたのは、1月27日から開催中の第45回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門。1月31日(現地時間)に行われたワールドプレミアには、主演のリリー・フランキーをはじめ、橋本愛、坪田義史監督、抽象映像監督を務めた牧野貴が参加した。リリー・フランキー、橋本愛ともにロッテルダム国際映画祭への参加は初めて。

 上映前の舞台挨拶には、坪田監督、リリー・フランキー、橋本愛、牧野貴の4人が登壇。坪田監督は「ロッテルダム映画祭は2回目ですが、作品を創るごとに招待していただいて、とても幸せな気分です。この映画は盲目の貝類学者が自然への畏怖を感じる映画ですので、観客の皆さんにも何かを感じ取っていただければと思います」と挨拶し、続けてリリー・フランキーは「この映画は監督の妄想世界を映像化しまして、観たら不思議な気分になられるかもしれません。外は雨が降っておりまして、最後まで観ていただけると、雨もやんでいるかもしれません。最後まで頑張ってみてください」と冗談を交えつつアピール。橋本愛は「この作品は日本でもすごく稀有な作品となったと思いますので、観終わったあとにちょっとびっくりされるかと思いますが、是非最後の言葉にできない余韻まで楽しんでいただけると幸いです」と、観客に向けて思いを語った。

 また、上映後のQ&Aでは司会のトニー・レインズから、本作で盲目役を演じることの難しさはどういうものだったかという質問が投げかけられたリリー・フランキーは、「盲目役は盲目指導の人もいたので難しくはなかったが、それよりも本作はCG全盛の時代に反してアナログな撮りかたで、実際に水中5メートルもぐって演技をしなければならないことが一番大変だった」と苦労話を明かした。

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【左から】リリー・フランキー、橋本愛、坪田義史監督
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『シェル・コレクター』予告編
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■公開情報
『シェル・コレクター』
2月27日(土)より、テアトル新宿、桜坂劇場ほか全国順次ロードショー
監督・編集:坪田義史
脚本:澤井香織、坪田義史
原作:アンソニー・ドーア『シェル・コレクター』(新潮クレスト・ブックス刊)
出演:リリー・フランキー、池松壮亮、橋本愛、普久原明、新垣正弘、寺島しのぶ
配給:ビターズ・エンド
(C)2016 Shell Collector LLC(USA)、『シェル・コレクター』製作委員会
公式サイト:www.bitters.co.jp/shellcollector

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