向井理、『遺産争族』で“理系俳優”の新境地 親族の内輪揉めをどう解決に導く?
脚本を務めた井上由美子との相性も悪くないと、同氏は指摘する。
「井上由美子は綿密な取材に基づき、あらゆる社会問題を骨太なエンターテイメント作品として提示する手法に長けた脚本家で、登場人物たちの感情の勢いに任せるのではなく、あくまでも論理的に物語を構築することを目指す作家です。だからこそ、理知的なキャラクターの向井を中心に据えたのだと思います。今後、同作はより生々しい話になり、法律や倫理の問題にも触れてくると思うので、そこを向井演じる主人公がどう捌いていくのかが、大きな見どころとなっていくのでは」
理系俳優・向井理が、アクの強い俳優陣の中で、そのシャープなキャラクターを発揮することに期待したい。
(文=編集部)