森川葵、玉城ティナ、池田エライザ……秋ドラで注目したい5人の若手モデル女優たち
最近、ファッション誌モデルから女優へ転身を果たすケースが目立っている。次々と放送開始している秋クールのドラマでも、そうしたキャリアを持つ女優は多い。そこで今回は、話題作に出演している『テディ・ゴー!』の森川葵、『JKは雪女』の玉城ティナと池田エライザ、『サムライせんせい』の石田ニコル、そして『いつかティファニーで朝食を』のトリンドル玲奈という5人にスポットを当て、彼女たちの魅力を探ってみたい。
森川葵
クマのぬいぐるみを購入したら、相川翔演じる熱血刑事の魂が宿っていて、何故か奇妙なコンビを組むことになるというドタバタコメディー『テディ・ゴー!』で、連続ドラマでは初となる主演に抜擢された森川葵は、ネクストブレイク候補との呼び声も高い女優だ。2010年、若干15歳でファッション雑誌『seventeen』専属モデルとなった森川の魅力は、“似合いすぎている”と噂になったショートヘア。現在は同誌を卒業しているが、ファン層はやはり10代前後の男女が多い。しかし、映画『チョコリエッタ』では、その可憐なイメージとは裏腹に、役に合わせてヘアスタイルを坊主にするなど、体を張って演技に挑み、”大物”と評価された。髪型を一新してブレイクする女優は少なくないが、作品のためにトレードマークだったヘアーをばっさり切ってしまう度胸と、その演技の実力という面では、すでに他の若手女優を一歩リードしていると言えるだろう。
玉城ティナ
『JKは雪女』で主人公の姉・雪女を演じるのは、1997年10月8日生まれの18歳、沖縄県出身の玉城ティナだ。2012年からファッション雑誌『ViVi』の専属モデルに起用され、人形のような愛らしい顔立ちでティーンの憧れの的になり、14年には史上最年少で同誌の表紙を飾っている。また、Twitterでは現在、フォロワー数が45万を超えるなど、10代~20代前後の女性から圧倒的な人気を誇っている。演技においては、セリフが棒読みすぎるとの評もあるが、その現実離れした存在感は一見の価値あり。まだまだ若手のため、今後の伸びしろに期待したい女優だ。
池田エライザ
玉城ティナと同じく『JKは雪女』に出演。今作がドラマデビュー作となった池田エライザは、福岡県出身の19歳。2009年にファッション雑誌「ニコラ」の専属モデルとなり、表紙を飾ったことも。誌面では年齢が分からなくなるほど妖艶な色気を醸し出し、女性読者の憧れとなっており、映画『みんなエスパーだよ』では過激なセクシーシーンにも挑戦した。扇情的な“エライザポーズ”で一躍人気に火が着き、バラエティなどでも活躍の場を拡げている。醸し出す等身大のエロスによって、男性人気も急上昇中だ。
石田ニコル
『サムライせんせい』で、元不良のシングルマザーという難しい役柄に挑戦しているのは、山口県出身の25歳、石田ニコルだ。2010年に開催されたファッションショー「神戸コレクション」でグランプリを受賞し、『sweet』『Gina』『BAIRA』など多くのファッション誌で引っ張りだこの人気モデルとなっている。グラマラスなバストと圧巻のスタイルで、20代~30代の女性から羨望を集めている存在だ。ドラマ2作目と演技の経験は浅いが、初出演の『ファースト・クラス』では、その美貌で人々を惑わす悪女を演じて評判となった。今作でも類稀なる存在感で、物語に奥行きをもたらすことを期待したい。
トリンドル玲奈
『いつかティファニーで朝食を』で、彼氏と別れたのを機においしい朝食を求める主役・佐藤麻里子を務めるのは、いまやドラマ、映画、バラエティ番組と各方面で活躍しているトリンドル玲奈。現在23歳、オーストラリア出身のハーフ女優で、昨今のハーフ・モデル人気を牽引する存在のひとり。広告モデルに起用された後、『JJ』『ViVi』の専属モデルになった。3か国語が話せる才女でありながら、天然な性格のベビーフェイスというギャップで、女性のみならず、20代~30代の男性をも魅了している。今回、ドラマは初主演となるが、今年7月に公開した映画『リアル鬼ごっこ』でも主演を務めたばかりで、バラエティ番組から映画・ドラマへと主戦場をシフトしていることが伺える。現場スタッフからは“努力家”と評判がよく、実際にその演技力に磨きがかかってきているのが、今作で確認できるはずだ。
演技力においては未知数な部分が多いものの、すでに多くのファンを持ち、なにより独自の存在感を放っているモデル出身の女優たち。彼女たちに注目すると、昨今のトレンドが透けて見え、ドラマの楽しみ方がより一層拡がるのではないだろうか。
(文=鈴木聡美)