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宇野維正の興行ランキング一刀両断!

シルバーウィークに追い風吹かず 『進撃の巨人』後篇、鈍いスタート

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 映画業界的には降って湧いたような9月の5連休。シルバーウィークに合わせて期待作の公開も相次いだが、この好機を活かしきることができない作品が多かった。自分もシルバーウィーク中に2回シネコンに足を運んだが、歴史的な興行を記録した8月の週末の活況とは程遠い状況。その8月を牽引してきた『ジュラシック・ワールド』『ミニオンズ』『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』も、『ジュラシック・ワールド』以外は遂にトップ10から脱落した。

 先週末の初登場1位は実写版『進撃の巨人』の“後篇”、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』。427スクリーンで公開されて、土日2日間で動員23万7016人、興収3億2791万5700円。この数字は、8月1日に公開された“前篇”のオープニング2日間の成績(動員46万6953人、興収6億0346万6200円)の約半分。『デスノート』(2006年)、『のだめカンタービレ 最終楽章』(2009年/2010年)、『SP THE MOTION PICTURE』(2010年/2011年)あたりから常態化してきた邦画の同時製作&前編後編分けての公開というビジネスモデル。近年はほぼ例外なく後編の最終興収は前編から目減りしてきたが、逆に初動だけは前編を上回るケースの方が多い。にもかかわらず、初動でいきなり半減した『進撃の巨人』“後篇”の数字は深刻だ。作品内容だけでなく、それぞれの上映時間の短さ(98分/87分)も話題になってしまったように、観客の目は製作側の想像以上に厳しかったと言わざるを得ない。

 来週(9月30日)には“前篇”が北米で112館という規模で公開されるが、2時間30分前後のエンターテイメント大作にも慣れているアメリカの観客が、話の途中、90分強で突然終わる“前篇”にどのようなリアクションをするのかも興味深い。

 初登場2位は桐谷美玲主演の『ヒロイン失格』。少女マンガ映画化作品といえば近年は東宝の十八番だったが、ワーナー作品、268スクリーン公開という条件の中で1位に迫る土日2日間動員22万4083人、興収2億6252万230円を稼ぎだした。公開初日の土曜日は『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』の後塵を拝したものの、残りのシルバーウィーク中はずっと1位だったという報告もあり、これは大健闘と言っていいだろう。そろそろ映画化できる少女マンガ原作も枯渇してくるのではないかという不安もあるが、今後も類作が各映画会社から続々と製作されるのは間違いない。

      

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