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宇野維正の興行ランキング一刀両断!

シルバーウィークに追い風吹かず 『進撃の巨人』後篇、鈍いスタート

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 初登場3位は、実はマーベル・シネマティック・ユニバース「フェイズ2」のフィナーレを飾るという意味でも重要作である『アントマン』。土日2日間で動員14万3236人、興収2億39万6500円。ディズニーのマーベル作品の興収は『アベンジャーズ』シリーズと『アイアンマン』シリーズ以外は興収がガクンと落ちる傾向があるが、333スクリーンでこの数字は、595スクリーンで土日2日間動員17万6233人、興収2億2414万5400円だった昨年の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と比べてもほとんど遜色のない数字。同じく昨年の『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』(488スクリーン、土日2日間動員14万2236人、興収1億9836万0800円)、『マイティ・ソー ダークワールド』(627スクリーン、土日2日間動員14万6160人、興収1億8708万5300円)といったシリーズ続篇作品も上回っていて、この2年間で日本においてもマーベル作品への関心が確実に高まっていることが証明された。

 そして、こうして過去のマーベル作品とスクリーン数を並べれば一目瞭然だが、明らかに『アントマン』の333スクリーンは少なすぎる。事情は定かではないが、IMAXの割り当てを『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』に独占されていて、現状まったくIMAX上映がされていないことも興収面で響いている。自社の利益の追求と数字作りも大切かもしれないが、そこに観客不在の「大人の事情」が露呈してしまっていることを指摘しておく。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」「ワールドサッカーダイジェスト」ほかで批評/コラム/対談を連載中。今冬、新潮新書より初の単著を上梓予定。Twitter

      

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