「リアルサウンド映画部」8月6日に始めます!
「リアルサウンド映画部」開設のごあいさつ
リアルサウンド編集長の神谷です。今年7月で2周年を迎えた音楽総合サイト・リアルサウンドは、8月6日にサブサイト「リアルサウンド映画部」をオープンさせます。開設以来の「多様な書き手による、読み応えのある記事を届ける」という編集方針はそのままに、音楽と同様に様々な切り口で語りがいのある映画においても、「書き手」に軸足を置いたサイトを作りたいと考えて準備してきました。映画部のオープンとともに、リアルサウンドは音楽と映画を両輪とする総合カルチャーサイトへとバージョンアップします。
リアルサウンド映画部の運営にあたって、私の20年来の盟友であり、音楽・映画について深い見識を持つ宇野維正を主筆に迎えます。彼の高い編集力・文章力を活かしながら、気鋭の書き手たちによる作品評から興行成績に関するリアルタイム分析、さらには映画業界のキーパーソンへのインタビューまで、多彩な記事作りを展開し、幅広い映画ファンの方々に楽しんでいただけるサイトを目指します。ご支援をよろしくお願い申し上げます。
リアルサウンド映画部主筆の宇野です。リアルサウンド映画部は本日7月26日からリアルサウンド内で随時先行記事をアップしていき、8月6日に正式にオープンします。名前に"サウンド"と入っていますが「音楽映画」や「映画音楽」のみを取り上げるサイトではありません。ジャンルを問わず、広く国内外の映画やドラマ、そして映画ファンや映画業界の現象について取り上げていく映像カルチャー総合サイトになります。
映画館でのもぎりの仕事を経て、これまで20年にわたって自分は主に出版業界で音楽と映画に関わる仕事をしてきましたが、そこで実感してきたのは、ライブやフェスといった音楽ファンの熱が顕在化する「現場」のある音楽シーンと比べて、日本の映画ファンと映画業界の見ている方向、それぞれの熱が、あまりにもバラバラに散らばっているということです。また、ミュージシャンや作家などのクリエイター、別分野のジャーナリスト、ネットのブログやSNSに、優れた映画の語り手が存在していることに気づかされる機会も数多くありました。リアルサウンド映画部は、まるで製作委員会の都合だけで作られたような一部の日本映画や、作品と関係のないタレントを稼働させたオールドメディア向けの外国映画の宣伝といった、映画ファンを萎えさせる事象を追うのではなく、そんな各界の映画ファンの熱とリアルな声が渦巻く「現場」となることを目指します。
現在、映画界はハリウッドのシリーズ作品の爆発的ヒットが続出していて、世界的に産業としての最盛期を迎えています(カルチャー/エンターテイメント界でそんな分野は他にありません)。日本映画においても、新しい世代の優れた監督や役者が次々に台頭しています。NetflixやAmazonといったWebサービス企業が作品制作にまで乗り出してきたことで、今後、映像を取り巻く環境も激変していくでしょう。そんなホットなトピックに溢れた時代だからこそ、国内外の話題作や映像業界の動向をスピード感と批評性をもって広く伝えるネットメディアが必要なのではないでしょうか? 取材対象/書き手/語り手にこだわり抜いた映画ファン目線の良質な記事を届けることで、リアルサウンド映画部は新しい時代の映画メディアの扉を開きたいと思います。何百万人といるこれまでのリアルサウンド読者の方々のリアクションはもちろん、新たにリアルサウンド映画部で出会う読者の方々からのリアクションも楽しみにしています。応援、よろしくお願いします。