「癒されます」「駅近に引っ越したい!」猫好き、JR駅構内のポスターに賞賛の声 手作り感にじわると話題

■じわじわくる猫のポスター

JR西国分寺内に掲げられている猫のポスターが話題

  JR西国分寺駅の構内に掲示されたポスターがSNS上で話題になっている。かわいらしい猫の写真が使われているのだ。しかも、そのなかには西国分寺駅の駅員の飼い猫の写真も含まれている。その猫の名前は“ももちゃん”だ。画像を無理やり切り抜いてパソコン上で合成しているのだが、少し前のパソコンで作成したような手作り感漂うデザインになっていて、“じわじわくる”と話題沸騰なのである。

  SNS上では駅の利用者からの書き込みが相次いでいる。「かわいい」「新作が出るたびに進化している」といった趣旨のコメントが寄せられている。きっと、隠れた固定ファンがいるのではないだろうか。

 JR東日本の駅では、駅員の手作りポスターやキャラクターが話題になることがたびたびある。数年前に稲城長沼駅に登場したオリジナルキャラの“稲狐”は、おそらく絵心のある駅員が制作したと思われるが、一時は駅のみどりの窓口からホームまで至る所で見られるようになり、キャラを見るためにわざわざ駅を訪れる人も続出した。漫画家の熊倉隆敏もそんな一人であった。

  JR西国分寺駅のポスターでは、モバイルSuicaやエキナカの施設、新幹線eチケットなどのサービスを宣伝している。もちろん鉄道会社が用意した既成のポスターもあると思うのだが、敢えて自作のポスターを掲示しているところに、クリエイティブな精神を感じずにはいられない。創作文化の奥深さを感じてしまうのは、筆者だけだろうか。

  それにしても、ももちゃんはとてもかわいい猫であり、愛猫家である筆者は見るだけでほっこりしてしまう。プロのデザイナーが手掛けた洗練されたポスターもいいのだが、こういった手作りのポスターの方が、サービスの魅力が伝わる気がするし、作者の駅員と対話しているような気持ちになる。

  生成AIが普及しつつあり、ソフトの発達などによって、今後はアマチュアでもプロ並みのチラシやポスターを作製できる時代になるかもしれない。しかし、そんな時代になればなるほど、手作り感あふれる“作品”に目が向けられるようになるはずだ。

“ご当地萌えキャラ”の魅力 コレクターの漫画家・熊倉隆敏が語る 最新作『つらねこ』との関係性

  現在、『青騎士』で『つらねこ』を連載中の漫画家・熊倉隆敏。妖怪に造詣が深く、アニメ化された妖怪漫画『もっけ』などの作…

関連記事