AAA、デビュー記念日に寄せて グループを象徴する名曲と重ねたステージが生んだ相乗効果 大舞台へと歩んだ歴史を紐解く
AAAが、本日9月14日にデビュー21周年を迎えた。
2005年9月14日にシングル『BLOOD on FIRE』でデビューし、以降も日本の音楽シーンを駆け抜けてきたAAA。2020年12月31日をもってグループとしての活動を休止したが、彼らが残してきた楽曲は今も多くの人に聴き継がれている。そして今年は、AAAにとって初の単独ドーム公演となった『AAA Special Live 2016 in Dome -FANTASTIC OVER-』から10年、活動休止前最後のツアーとなった『AAA DOME TOUR 15th ANNIVERSARY -thanx AAA lot-』から5年という節目にもあたる。そこで本稿では、楽曲のヒットとともにライブの規模を広げ、ドームへと辿り着いたAAAの軌跡を振り返りたい。
着実なライブ展開とヒット曲の誕生がもたらした飛躍の10年
グループは、2006年9月に日本武道館で約1万人を無料招待するデビュー1周年記念ライブを開催。その後も、全国各地を巡りながらライブ経験を積んでいった。2012年の『AAA TOUR 2012 -777- TRIPLE SEVEN』では、全国39公演で約12万人を動員。翌2013年の『AAA TOUR 2013 Eighth Wonder』では約15万人、2014年の『AAA ARENA TOUR 2014 -Gold Symphony-』では約20万人へと、着実に規模を拡大していった。
ライブの動員数の増加と並行するように、この時期にはAAAを象徴する楽曲が次々と誕生したことも印象深い。なかでもグループにとって大きな転機となったのが、2013年9月にリリースされた「恋音と雨空」だろう。切ない恋心を男女のボーカルで描いた同曲は、『第55回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)で優秀作品賞を受賞。現在に至るまで、AAAを代表する一曲として親しまれている。翌2014年にリリースされた「さよならの前に」もまた、『第56回 輝く! 日本レコード大賞』にて優秀作品賞を受賞した。デビュー当初から全国を巡り、一つひとつのステージを積み重ねながらパフォーマンス力を磨き上げてきたAAA。そこに広く知られる代表曲が加わったことによって、AAAのライブを観たいと思う人の輪もさらに広がっていったのではないだろうか。
デビュー10周年を迎えた2015年には、7カ月連続シングルリリースをはじめ、初のアジアツアーや富士急ハイランドでの初野外単独ライブなど、精力的な活動を展開。翌2016年の『AAA ARENA TOUR 2016 -LEAP OVER-』は、約21万人を動員する自身最大規模のアリーナツアーとなった。
初ドームから6大ドームツアーへ 確かな歩みが導いたグループ史最大の景色
そして同年11月、ついに彼らはドームへと足を踏み入れる。『AAA Special Live 2016 in Dome -FANTASTIC OVER-』は、京セラドーム大阪と東京ドームで計4公演を開催。セットリストには「愛してるのに、愛せない」「恋音と雨空」「さよならの前に」「虹」といった当時の代表曲に加え、「PARTY IT UP」「MUSIC!!!」など、数々のライブを彩ってきた楽曲も並んだ。それまでの11年の時間をかけて増やしてきた楽曲と、ライブで培ってきた魅力。その双方が結実した場所が、初めてのドームツアーだったように思う。
その後も、翌2017年の『AAA DOME TOUR 2017 -WAY OF GLORY-』をはじめ、2018年の『AAA DOME TOUR 2018 COLOR A LIFE』、2019年の『AAA DOME TOUR 2019 +PLUS』と、毎年ドームツアーを開催。2016年には大きな挑戦だったドームが、いつしかAAAが毎年ツアーを行う場所になっていたのだ。さらに、その間にもドラマ『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)の主題歌「MAGIC」、『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)の主題歌「LIFE」など、新たな楽曲が生まれていった。新曲がAAAを知る入口となる一方で、過去の楽曲もライブで披露されることで時代を超えて愛される曲へと育っていく。そんな循環も、ライブの動員力を支えていたのだろう。
そして2021年、AAAは活動休止前のラストツアー『AAA DOME TOUR 15th ANNIVERSARY -thanx AAA lot-』を開催した。当初は2020年に予定されていたものの、新型コロナウイルスの影響を受けて延期となり、活動休止後にメンバーが再集結して実現した同ツアー。初の単独ドーム公演から5年。その先に待っていたのがグループ史上最大規模、そして日本の男女混合パフォーマンスグループ初の6大ドームツアーだったことは、AAAが歩んできた道のりを何より象徴しているように思う。
「恋音と雨空」「さよならの前に」のように広く届いた楽曲がある一方で、長年ライブを盛り上げてきた楽曲もある。新しい作品との出会いを重ねながら、過去の曲もライブのなかで大切に育て続けてきたAAA。初ドームから10年、そして最後のドームツアーから5年が経った今振り返ると、彼らを大舞台へ導いたのは、一つひとつ積み重ねてきたステージと楽曲たちの存在だったのだと思う。いつか再び彼らがきっと集うであろうその時を、楽しみに今は待ちたい。


























