L'Arc-en-Ciel、平沢進+会人、宮本浩次、スガ シカオ & The Family Suga……夏フェスで注目のキャリアアーティストたち
いよいよ本格化する2026年の夏フェスシーズン。フレッシュな新鋭から中堅キャリア、そして長年活躍してきたアーティスト/バンドたちが名を連ねるのもフェスならではの注目ポイントだろう。本稿では、キャリアを重ねながらフェスという場に挑み続けるアーティストたちを紹介したい。
L'Arc-en-Cielは初の『サマソニ』、平沢進+会人は『フジロック』GREEN STAGEに登場
今年開催25回目を迎える『SUMMER SONIC 2026』。8月14日の大阪公演と8月16日の東京公演ヘッドライナーとして招聘されたのはL'Arc-en-Cielだ。今年結成35周年を迎えた彼らは日本を代表するロックバンドの1組だが、フェス出演そのものが珍しい。過去には韓国での『INCHEON PENTAPORT ROCK FESTIVAL 2007』や、『テレビ朝日ドリームフェスティバル2011』、2014年に行われた旧国立競技場のクロージングイベントといったライブへの出演はあるものの、日本での夏フェス出演はかなり貴重だ。
そもそもライブ自体が2025年1月に東京ドームで開催したhyde(Vo)の誕生祭以来。その前は、それまでなかなか披露される機会の少なかった楽曲を中心に披露する『L'Arc-en-Ciel ARENA TOUR 2024 UNDERGROUND』であり、今のバンドのモードがどこに根付いているのかも期待が膨らむ。秋の35周年ツアーの前哨戦のようなオールタイムベストか、もしくはコアな選曲でどっぷりと世界観に引き込むのか、想像は止まらない。“フェスセトリ”と呼ばれるような定型が存在しないバンドゆえ、公演直前までワクワクを高めることができそうだ。
『FUJI ROCK FESTIVAL'26』の7月26日公演、GREEN STAGEに登場するのは平沢進+会人だ。2021年に出演した際、YouTubeでの配信も含めて大きな盛り上がりを見せた彼らが5年ぶりに苗場に帰還する。平沢進は、核P-MODELとしての活動含めて単独公演を中心に活動しながら、近年は中国公演『タオの3つのエコー』や2025年のアルバム『unZIP』を掲げたライブを重ね、実験的な表現を深化させ続けている。今回の『FUJI ROCK FESTIVAL'26』出演で放たれるであろう独自の美学と無二のパフォーマンスによる電子音楽は、ヘッドライナーのMASSIVE ATTACKの直前という出演時間において、強烈な存在感を放つはずだ。
夏フェス引っ張りだこの宮本浩次、久々に再集結したスガ シカオ & The Family Sugarも
宮本浩次は数多くの夏フェスに出演が決定している。8月2日は『NUMBER SHOT2026』、8月14日は『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2026 in EZO』、8月21日は『WILD BUNCH FEST. 2026』、8月23日は『MONSTER baSH 2026』、8月28日は『SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2026』、9月13日は『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2026』と計6本も出演が決定している。今年60歳にしてこの精力的な出演は、ほかの追随を許さない。
宮本は、2019年のソロ活動始動から47都道府県ツアーやアコースティックライブなどさまざまな手法でライブを行ってきたが、今年は還暦に加えて、10歳の頃に歌い発表された「はじめての僕デス」から数えてデビュー50周年という記念すべき年でもある。6月にリリースしたアルバム『I AM HERO』、そしてバースデーライブ『60周年記念公演 さあ、ドーンと行くぜ!』を経て、その充実ぶりはあらためて証明された。キャリアのひとつの到達点で展開されるパフォーマンスに期待が高まる。
スガ シカオも2027年のデビュー30周年へ向けてさまざまなプロジェクトを行っている。加えて今年は、8月14日の『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2026 in EZO』と9月19日の『中津川 WILD WOOD 2026』への出演が決定しており、前者にはスガ シカオ & The Family Sugarとして出演する。近年は「ファンクザウルス」として新たなバンド表現を押し進めていたスガだが、The Family Sugarはデビューからの約10年間、つまりキャリア初期を支えたレコーディング/バンドメンバーから成る演奏陣であり、久しぶりの再集結となる。
スガ シカオ & The Family Sugarは30周年キックオフアルバム『BEST SESSIONS!』を7月15日にリリースしたばかり。SMAPへ提供した「夜空ノムコウ」までをも網羅するキャリア初期の名曲たちをビクタースタジオでセッションレコーディングした作品であり、その臨場感と生々しいグルーヴは絶品。フェスにおいても強烈な演奏が期待できそうだ。
明日から開催される『FUJI ROCK FESTIVAL'26』でGREEN STAGEのトップバッターを務めるROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRAには大江慎也、甲本ヒロト(サ・クロマニヨンズ)、浅井健一、トータス松本(ウルフルズ)という錚々たる顔ぶれがゲストボーカルとして名を連ねるなど、キャリアを重ねたアーティストの存在は、変わらずフェスに大きな芯を通している。この夏、生ける伝説の凄みを体感できるのが楽しみだ。


























