奥田民生、宮本浩次、岡村靖幸、玉置浩二、布袋寅泰……多彩な楽曲提供で作家としての魅力を放つアーティストたち
木村拓哉が8月12日にオリジナルアルバム『Checkpoint』をリリースする。明石家さんまや山崎まさよし、ONE OK ROCK・Takaといった豪華かつ個性豊かなアーティストたちが参加することでも話題の同作。その中に奥田民生も名前を連ねている。
奥田といえばソロはもちろん、ユニコーンとしても活躍する傍らでさまざまなアーティストへ楽曲を提供してきたキャリアを持つ。奥田がプロデュースしたPUFFYの「アジアの純真」、そして「これが私の生きる道」は、PUFFYの代表曲としてリリースから30年を迎える今もなお愛され続けている。ほかにも奥田は西城秀樹や石川さゆり、浜田雅功、木村カエラ、A.B.C-Zなどのジャンルも世代も超えたアーティストたちに楽曲を提供し、作家としての存在感も見せてきた。
世代を超えた楽曲提供で話題を呼んだ宮本浩次×Ado、岡村靖幸×中島健人
近年、楽曲提供で話題を集めたと言えば、宮本浩次が作詞作曲を担当したAdoの「風と私の物語」だろう。映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』の主題歌として制作された本楽曲は、編曲をまふまふが担当。“Ado×宮本浩次×まふまふ”という異色のコラボレーションによって、宮本の野性味あふれるメロディとまふまふの切なさを増幅させるアレンジが相乗効果を生み出す。宮本の最初の提供曲となった高橋一生の「きみに会いたい-Dance with you-」はもちろん、宮本ならではの視点と手腕による作品がこれからも生まれることに期待したい。
一転して、作家としてデビューしたアーティストもいる。岡村靖幸のアーティストキャリアは作曲家としてのデビューが始まりであった。渡辺美里や吉川晃司、鈴木雅之、川本真琴といった錚々たるアーティストへの楽曲提供を重ね、近年では花澤香菜やアイナ・ジ・エンド、SUPER EIGHT、生田斗真といったジャンルや世代を超えたアーティストたちに楽曲提供をしている。この4月には「瞬発的に恋しよう」で中島健人とコラボレーション。岡村らしいダンサブルなビートと艶のあるメロディ、そして歌詞のフレーズ一つひとつにオリジナリティが詰まった1曲に仕上がっている。そんな岡村の楽曲と、セクシーの申し子である中島のコラボは必見だ。
玉置浩二×大泉洋、布袋寅泰×今井美樹 キャリアを重ねた者同士の共演も
中森明菜の「サザン・ウインド」や斉藤由貴の「悲しみよ こんにちは」など、歴史に残る名曲を生み出し続けてきた玉置浩二。ほかにもV6「愛なんだ」やSixTONES・ジェシーに提供した「虹、僕」など、昭和から平成、そして令和にかけて幅広いアーティストに楽曲を提供している。今年1月には、大泉洋に「陽炎」を提供。2023年の「あの空に立つ塔のように以来の再タッグとなった「陽炎」は、玉置らしいドラマチックなメロディと、トオミヨウによる異国情緒漂うアレンジが大泉の新しい一面を引き出した1曲と言えそうだ。
BOØWY、COMPLEX、そしてソロとしても精力的に活躍する布袋寅泰も、嵐やももいろクローバーZといったアイドルはもちろん、伊藤蘭や栗山千明、藤木直人といったシンガーたちにも楽曲提供をしているが、やはり彼の楽曲提供を語る上で欠かせないのは今井美樹の存在だろう。「PRIDE」は今井にとって最大のヒット曲となっただけでなく、現在でも歌い、そして聴き継がれるバラードとなった。そんな今井が今年2月にリリースした8年ぶりとなるアルバム『smile』は、トータルプロデュースを今井と布袋が担当。全10曲のうち7曲に布袋が作詞、作曲、編曲のいずれかで携わるなど、楽曲提供という枠を超え、アルバム全体の指針として存在感を発揮した。今井らしい美麗な歌声と優雅なサウンドの裏にある布袋イズムを感じてほしい。
楽曲提供を行う作家としても活躍するアーティストたち。彼らのマルチな活躍が音楽シーンをより豊かなものにしてきた。アーティストとしてはもちろん、楽曲提供という面からも音楽を掘り下げてみるのも一興だ。


























