GANG PARADE THE LAST ROAD Vol.2:ナルハワールド「きっと一生の思い出で宝物」 WACKで見つけた自分、見つめる“違う世界”
みんなが踊れてるのに自分はできないことに対して悩んだりもしました
――野音は、最初から最後までフルでの出演でしたよね。1曲目は何だったのか覚えていますか?
ナルハ:「ブランニューパレード」でしたよね。ステージに出て最初に思ったのは、「広い!」でした。お客さんがたくさんいて、私の名前を呼んでくれたのも聞こえました。ギャンパレのメンバーとしての初めてのライブなのに、すごく温かい迎え方をしていただけて。「本当にギャンパレに入れてよかった!」とステージに立った瞬間から思いました。
――今回選んだのが、まさにその時の衣装ですね。
ナルハ:そうなんです。黄色いマントがついていて、全員お揃いの衣装です。やっぱりいちばん思い出がある衣装ですし。たしか、あの時の野音限定だったんですよね。その当時いたメンバーも数回しか着たことがなかったはずです。お気に入りだけど、着る機会がなかなかなかったので、今回選びました。
――あの時の野音といえば、ナルハさんがパンストを被ったライブでもあります。
ナルハ:そうなんですよねえ……。あの当時は「ギャンパレといえばパンスト」みたいなところがあったんです。親も「ギャンパレ加入、おめでとう!」と言ってくれたあとに、「パンスト被んなきゃね!」って(笑)。私も「ついに被る時がきたか」と思いました。でも、そんなに抵抗もなかったです。覚悟もできてたし、ギャンパレといえばパンストなのもわかってたので。
――当時、GANG PARADEの“P”はパンストの“P”と言われてたり、パンストを被らないとメンバーとして認定されなかったと言っても過言ではなかったですし。月ノさん(月ノウサギ)も「パンストを被ったから人気が出た」ってことになってたじゃないですか。
ナルハ:だから、「野音ではきっと私が被るんだろうなあ」と思ってました。ちょっと楽しみなところもあった気がします(笑)。
――伝統の通過儀礼を経て、すぐにギャンパレに溶け込めました?
ナルハ:うーん……やっぱりダンスや歌の経験値が先輩メンバーたちとは違いましたし、みんなに追いつくのに必死な期間がずっと続きました。加入してすぐにアルバムの制作も始まったので、それの振り入れも大変で。みんなが踊れてるのに自分はできないことに対して悩んだりもしましたね。
――加入したタイミングは、ギャンパレのメジャーデビュー直後でしたよね。
ナルハ:私、知らないことがたくさんあったんですよね。テレビの収録もそれまで経験がなかったですし、リリイベもそうで、WAgg時代にやってこなかった新しいことに慣れるまでに時間がかかりました。レコーディングもあったので、ずっとギャンパレの曲を聴いていた気がします。
――ナルハさんが加入した2019年は、根本宗子さんが作演出を手がけた舞台『プレイハウス』もありました。
ナルハ:そうだ、私のギャンパレとしての最初のお仕事は、『プレイハウス』の写真撮影だったんです。初めてお仕事の現場に行ったら、まさかギャルみたいな恰好をすることになるとは思わなかった(笑)。めっちゃ大きなカツラを被って、生まれて初めてカラコンをつけて、ものすごいメイクもしました。「メジャーデビューするとこんな撮影もするんだ」って。
――ギャンパレとしてもかなり特殊な撮影だったんでしょうけど。
ナルハ:みんな言ってました、「最初がこんなにインパクトの強いお仕事なのは珍しいよ」って(笑)。舞台も楽しかったです。稽古の現場でもみんなと和気あいあいとしていて、共演者のみなさんも本当に優しくて。
『今日好き』への出演、グループの分裂、自身の活動休止……激動の日々
――翌年もギャンパレはいろいろありましたね。カミヤサキさんの脱退が発表されたり、GO TO THE BEDSとPARADISESに分裂することになったり。
ナルハ:「分裂して本当に活動できるのかな?」という不安はありました。振りを作ったり、全体のまとめ役をずっとサキさんがしていたので。
――PARADISESの活動は、いかがでしたか?
ナルハ:メンバーがギャンパレよりも少ないので、歌割りが増えたりとかしたんですよね。書いた歌詞を採用していただけたり、振り付けも初めて自分で作ったりとか、責任が大きくなりましたし。PARADISESはキラキラ感を求められるグループだったので、そういうところを意識しながら活動するのも楽しかったです。
――この頃のナルハさんに関しては、「山田なる」として出演した『今日、好きになりました。』(ABEMA)もありましたね。
ナルハ:「何かグループの役に立てることをしなきゃいけない」「ひとりでのお仕事をいただけるのなら何でもしなきゃ!」と思って、『今日好き』に出たんです。本当に…………いろいろありました(笑)。
――恋愛リアリティ番組でしたからね。
ナルハ:いろんな方が観てくださっていて、番組としても当時過去イチの視聴数だったらしいです。番組に役に立てたんだったら、それもよかったなと思ってます。同世代の子たちとのお仕事は初めてだったので、そういう点でも楽しかったです。
――カップル成立によって彼氏持ちになり、遊び人がざわついていました。
ナルハ:今考えるとすごいですよね(笑)。
――(笑)。学業のために活動を休止したのは、この番組に出たあとでしたよね。
ナルハ:はい。スタッフさんやメンバーと相談した時に、最初は「やめるかどうか」というくらいの話もあったんですけど、渡辺さんが「一時的に活動休止するという手もあるよ」と提案してくださって。「そうさせていただけるならば」とお願いさせていただきました。自分がいられる場所を残していただけるという選択があるならば、そのお言葉に甘えよう、って。本当にありがたいご提案でした。
――休業期間に入ったのは2021年の10月末からでしたが、年明けの元日にギャンパレ再始動が発表されたんですよね。どんなことを思いました?
ナルハ:私も何も知らされていなかったので、ほんとにびっくりしました。1月1日にマネージャーさんが電話をしてくれて、「元気?」みたいな話のあとに「ギャンパレ、復活するよ」「今、メンバーが閉じ込められてて」と聞いたんです。
――急に決まった翌日のライブのために事務所にこもって練習していましたからね。
ナルハ:はい。びっくりしましたけど、嬉しかったです。私もGANG PARADEが好きで入ったので、好きなグループが復活する嬉しさもありました。そのちょっと後くらいだったかな? メンバーが「ナルハ、待ってるよ!」みたいな動画を送ってくれて、「私の居場所がGANG PARADEにも残されてる。残してくれてるんだ」と思えて、安心することもできました。