ONE OK ROCK×UVERworld、在るべき形で果たされた約束 6万人を前に打ち立てた伝説「誇りに思います」

4月4日、MUFGスタジアム(国立競技場)にて開催された『docomo presents THE MUSIC STADIUM 2026 organized by ONE OK ROCK』(以下、『THE MUSIC STADIUM 2026』)。この日、我々の眼前で繰り広げられたのは、音楽がいかにかけがえのないものなのかをまざまざと見せつけるパフォーマンス、そしてそれを体現する日本のロックシーンを牽引する2組の素晴らしい表情の数々だった。
国立競技場駅に降りると、すでに汗ばむほどの人々の熱気。それぞれのファンがそれぞれのバンドTシャツに身を包み、列をなして今日の舞台へと足を運んでいる。「今日は、この曲はやるでしょ?」「この曲は絶対にやってほしい」とセットリストを考察しながら、これから繰り広げられる最高の事象への予感について語るオーディエンスの姿。この日のライブの期待度の高さが窺えるが、それもそのはずだ。今日はONE OK ROCKとUVERworldの対バン。ロックシーンを長年引っ張ってきた2組が、ついに同じステージに立つ。それだけでテンションが上がってしまうのは仕方がないことだろう。かくいう私も学生時代、2組の音楽に魅了されたひとり。特にONE OK ROCKに関しては、コピーバンドを結成するほど熱狂したバンドだった。そんな2組が今日、MUFGスタジアムという舞台でどんなライブを繰り広げるのか。
刻々と開演の時間が迫る。この日は生憎の空模様。雨が降ったり、止んだりを繰り返している。そんな悪天候のなかでもオーディエンスはにこやかにライブの開演を今か今かと待ち望んでいる。スタジアムに風が吹き抜ける、オーディエンスのクラップが会場にこだまし始めた。波紋のように広がっていく歓声とクラップ、ステージのLEDにはライブの開幕を告げるカウントダウン。『THE MUSIC STADIUM 2026』は、UVERworldのライブからキックオフした。
真太郎(Dr)のドラムが会場に鳴り響く。たった一音で、会場をUVERworldの世界へと誘っていく。ステージからは火柱が天へと昇り、ついにステージにUVERworldのメンバーが姿を表した。彼らは「Touch off」からライブをスタート。オーディエンスもともに声を上げ、彼らのライブに色を添える。1曲目からフルスロットルなTAKUYA∞(Vo)。「16年前、いつかデカい場所で高い場所で待ち合わせをしよう」とONE OK ROCK・Taka(Vo)と誓った約束があるのだと語る。そして、「(約束が)幻想や幻のまま終わっていいわけないだろ!」と続けて「ナノ・セカンド」を投下。冒頭から天井知らずの盛り上がりに圧倒される。「デカい声を聞かせてくれよ」とTAKUYA∞が煽るものだから、オーディエンスも大声で彼らの音楽に寄り添う。UVERworldはいつもの通り、圧倒的な音楽をかき鳴らし続けている。「ペース配分なんていらない。喉がぶち切れようと、何度でも復活してやるよ!」と「PHOENIX AX」を投下すると、会場にこだまする〈絶唱〉のシンガロング。冒頭からUVERworld、ここにあり。素晴らしいライブを彼らは見せつけている。

「NO MAP」では、TAKUYA∞のハーモニカが繰り出し、会場のボルテージがさらに上昇する。曲を終えて、再び彼は口を開く。「38周、国立の周りを走った回数。音楽と走ることは関係ないじゃんと言われるかもしれない。でも走らずにはいられなかった。ダイエットのために走ってるんじゃない。健康のために走ってるんじゃない。ONE OK ROCKのファン、UVERworldのファンに音楽を届けるために祈りながら走ってるんだ」。そうして「PRAYING RUN」を放った。〈全部やって確かめりゃいいだろう〉と力強く歌い奏でる。彼らの音楽には嘘がない。そして、TAKUYA∞が紡ぐ言葉にもまた嘘がない。等身大で思ったことをそのままストレートに音に乗せ、心臓をブッ刺してくる。言葉という、時に鋭利な刃物にもなり得る扱いの難しいものをTAKUYA∞は丁寧に扱い、祈りを込めて歌う。そうやって、オーディエンスの心を揺さぶり続ける。6万人と奏でる音楽は、一体感を保ったまま最後まで走り抜ける。多くは語らない。しかし、内に抱えた熱い思いを言葉にしながら、TAKUYA∞は歌う。



「幼馴染なんだ、幼稚園の頃からの仲でハタチの頃にバンドを組んだ。大好きなんだよ、このバンド。誰にどう思われるかじゃない、自分がどうあるべきか。ハタチの頃、6人でバンドで食っていくと決めた時、まわりからは絶望された」「どこのどいつが俺たちの未来に絶望を感じたって、俺たち自身が俺たち自身の未来に絶望することはない。それが俺たちの“在るべき形”」――。そうして「在るべき形」を投下し、再び会場はさらなる熱を帯びる。UVERworldのライブは終盤戦、日が落ちて空が暗くなっていることに気づく。その下で変わらず熱い思いを吐露するTAKUYA∞の言葉に胸を打たれるのは、何度目だろうか。


TAKUYA∞はONE OK ROCKについて、こう言葉にした。「あいつらのこと好きだなあ。好きだからこそ、負けを認めない。負けなんか認めちゃったら、今みたいに話せなくなる。勝負は最後に決まるんでしょ。だったら、まだまだ磨いていくよ」。そして始まった「EN」では、風が吹き抜けるなか、オーディエンスのシンガロングとともに歌と音を響かせる。「人生でいちばん大切なものはバンドなんだ」と声を高らかに宣言するUVERworldが眩しい。広い舞台で思いを伝えるTAKUYA∞が眩しい。UVERworldのライブは、「7日目の決意」をエンドソングに幕を閉じた。「UVERworldのような、ONE OK ROCKのような仲間、ぜひ見つけてください。それだけハッピーになれる。お互いに後悔のない人生を。忘れられない夜になりました」――。彼らは最後の最後まで熱い思いと言葉、そして音楽で我々を魅了し続けていた。
























