ONE OK ROCK×UVERworld、在るべき形で果たされた約束 6万人を前に打ち立てた伝説「誇りに思います」

UVERworldが創造した余韻が、まだ会場には漂っている。この場を掌握するのは、ONE OK ROCKだ。ステージのLEDに映像が流れ始めると、大きな歓声が会場を包み込んだ。Tomoya(Dr)がビートを奏で始める。それに続くようにして、ONE OK ROCKのメンバー全員が姿を現した。ライブの火蓋を切ったのは、「I was King」。1曲目からシンガロングが巻き起こる。地鳴りのような歓声だ。そのまま歓声は途切れることなくTomoyaのドラムに合わせてボルテージが上昇する会場。Takaの「準備はいいですか?」の掛け声とともにスタートした「アンサイズニア」。早くも巻き起こる大合唱と繊細なTakaの歌声が混ざり合う。ステージには火柱が上がっている。その勢いのまま、「ONION!」「Puppets Can't Control You」と雪崩れ込んで行った。
「『必ず落ち合いましょう』と誓ってから、とんでもない月日が経ったけど、ここに立ってる。男同士の約束を果たせたこと、誇りに思います。ONE OK ROCKのライブで雨が降ることは滅多にないんですが、雨は僕の感極まった感情だと思って受け止めてあげてください」

そんなTakaの言葉からスタートしたのは、「C.h.a.o.s.m.y.t.h.」だった。仲間を思った歌である。ステージのLEDには、セピア色のフィルターがかかり、メンバーが映し出される。切なさとエモーションに拍車をかけていく。そこにあるのは、こだまする何万もの歌声と、愛の溢れるパフォーマンスだ。続くは、「Wherever you are」。Toru(Gt)がギターを奏でると、Takaは再び口を開く。この日の国立のステージはエンドステージ。このステージング仕様は、この会場で行われたライブにおいて初めてのことだという。そしてエンターテイナーとしての矜持を語りながら、あらためて「迷惑をかけるかもしれないけど、最後まで楽しみましょう」と口にする。会場を見渡すと、スマホライトを照らすオーディエンスの姿。都会の空には星は見えないけれど、今この場所には無数に輝く星がある。ONE OK ROCKのライブを彩る、この光景はきっとこの日のハイライトだ。照明に照らされる雨粒も幻想的で、雨なんて気にならないくらいの幸福空間。Takaの歌声を中心に素晴らしい時間が創造されている。

「Wherever you are」を歌い終えると、客席に広がっていく感嘆の声。余韻に浸るフロアを「さあ、ここからは上げていきますよ!」というTakaの声が遮断する。ギアを入れ替えた彼らは、ここからフルスロットル。Tomoyaのドラムに合わせてクラップが鳴り響くと、腕を高く上げるTaka。オーディエンスを煽りながら、「Make It Out Alive」へと突入していった。ステージを縦横無尽に動き回り、シャウトにヘッドバンギング、オーディエンスとのコール&レスポンスを楽しむ。先ほどまでとは異なる空間を一瞬で創造すると、「C.U.R.I.O.S.I.T.Y.」では、PaleduskからKaito(Vo)とDAIDAI(Gt)、そしてCHICO CARLITOを呼び込む。クラップと歓声、そして大合唱、これぞONE OK ROCKが体現するミクスチャーサウンドだ。CHICO CARLITOの圧巻のフロウ、KaitoとTakaによる魂のぶつかり合いにも似たハーモニー、DAIDAIの場を掌握するギター……すべてが混ざり合い、会場をひとつにする。ステージ上では音楽を介したコミュニケーションを楽しむ7人の姿がある。お互いを讃え合い、最高のコラボレーションを閉じると、「The Beginning」へ。雨足は強くなっていた。Ryota(Ba)とToruがステージの端へと移動し、極上のサウンドをかき鳴らす。ステージで繰り広げられるのは、そんな強い雨を忘れてしまうくらいの熱気とパフォーマンスだ。
ライブは後半戦に突入していた。再びステージには火柱が上がり、「Mighty Long Fall」が始まった。圧巻のパフォーマンスを魅せるなか、突如ステージに招かれたのはAwichだ。オーディエンスの驚きの声をよそに、ステージ上では5つの魂がぶつかり合っている。Awichは、ONE OK ROCKのサウンドに髪を揺らし、圧巻の声で呼応する。興奮冷めやらぬまま、「Stand Out Fit In」へ。ONE OK ROCKは、この場にいる全員で歌い奏でるために今ステージに立っている。誰ひとりとして置いていかない。こんなにも愛のあるライブは、世界を見渡してもそうあるものではない。

アンコールを願うオーディエンスの声が会場に響く。数分の時間が経っただろうか。ステージに再び明かりが灯されると、「もうちょっとやりましょうか!」とあたたかいTakaの声が会場に響いた。アンコールの一発目は「+Matter」。歌い終えると、Takaは「少し話してもいいかな」と口を開いた。「15歳の時、学校もやめて、家もやめた(笑)。でも、Toruに誘われてバンドを始めた。挫けそうになった時、TAKUYA∞くんが『お前は絶対に成功するから、絶対にやめんな』と言ってくれた。だから、ここまで続けてこられた」「いちばん尊敬しているのは、TAKUYA∞くんなんです」――。そこでステージに招かれたのはTAKUYA∞。「集合場所はここだったね。ずっと大好きだったよ」と言葉にする。公私ともに信頼し合っていることが、ここであらためて証明されていく。
ふたりが約束を果たすために奏でたのは、「内秘心書」だった。スペシャルとしか言いようのないコラボレーション。ONE OK ROCKの1stアルバム『ゼイタクビョウ』、1曲目に収録されたこの曲を、ふたりのボーカリストが歌い、言葉とメロディを紡いでいく。その表情はどこか恥ずかしそうで、それでいて嬉しそうだった。歌い終えるとTakaは深く一礼をし、熱い抱擁を交わす。TAKUYA∞が去ったステージ、そこにいるのは当然ONE OK ROCKの4人である。この日、最後の曲に選ばれたのは「We are」だった。会場にいるすべての人間と交わされるシンガロング、そして「またどこかで会いましょう」という約束の言葉が、スタジアムの空に舞っていく。大喝采のなか、ONE OK ROCKとUVERworldの約束は果たされたのだった。

























