岡村靖幸×中島健人の“セクシーコラボ”が話題に HYDE、宮本浩次ら、“若い世代”との共演がもたらすもの

 1980年代のデビューから“セクシー”を標榜し活動してきた、シンガーソングライター・岡村靖幸。そして天性のアイドル性を武器に令和の“セクシー”を牽引してきたアイドル・中島健人。この2人によるコラボ楽曲「瞬発的に恋しよう」が、時代を超えたセクシーの共演として話題となっている。

岡村靖幸×中島健人のクセになる中毒性

TVアニメーション『ガンバレ!中村くん!!』ノンクレジットオープニング|『瞬発的に恋しよう』岡村靖幸・中島健人

 これは、4月1日に放送スタートするTVアニメ『ガンバレ!中村くん!!』(TOKYO MXほか)オープニングテーマとして誕生した楽曲。いつも以上にセクシーな中島のボーカル、シャウト交じりの高音をエモーショナルに響かせる岡村。サビの繰り返しのメロディは、どこか淡々としながらも胸の内には情熱を滾らせ、クセになる中毒性がたっぷりの後を引く魅力が満載だ。YouTubeで公開されているノンクレジットオープニングのコメント欄には、作品のファンはもちろん、岡村と中島双方のファンから驚きと興奮の声が寄せられている。

 コメントによると、今回の共演は昨年開催された『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』での共演など、細かな縁がつながり実現したコラボとのこと。「夢で聴いたメロディや、現実の出会いが、あとからひとつにつながっていくような感覚があって。そういう巡り合わせの中で生まれた作品ですね」と岡村。中島は「歌詞の通りに歌うという概念が岡村さんとコラボしたことによって、歌い方のアレンジの妙・究極のオシャレな歌い上げ方のようなものを岡村さんに教わった気がします」とコメントしている(※1)。またこのコラボに際し、『ガンバレ!中村くん!!』の原作者・春泥による、岡村と中島の描き下ろしアーティストビジュアルも公開されている。

HYDEとTOMORROW X TOGETHERのコラボは異なるボーカルの魅力が楽しめる1曲に

TXT (투모로우바이투게더) 'SSS (Sending Secret Signals) (feat. HYDE)' Official MV

 このような世代を超えたコラボの例は他にもる。例えば、「SSS (Sending Secret Signals) (feat. HYDE)」は、昨年のTOMORROW X TOGETHERの日本3rdアルバム『Starkissed』に収録され、HYDEが提供した楽曲。タイトルは“秘密の暗号”といったイメージだろうか。楽曲は、実に危険でミステリアスな雰囲気。歌声もクールさとセクシーさが織り混ざって、大人の魅力が発揮されている。TOMORROW X TOGETHERのみずみずしいボーカルと、HYDEの艶やかなボーカルの対比も抜群だ。2月に公開されたMVでは、イラスト姿のTOMORROW X TOGETHERの5人がエージェントに扮し、HYDEは5人が追いかける王座に君臨するボス的な存在として、アニメタッチで描かれた。また、HYDEもオリジナルアルバム『JEKYLL』にて「SSS -HYDE Ver.-」として同曲を歌唱。YouTubeチャンネルでは、貴重なHYDEのレコーディング風景やインタビューが公開されている。

宮本浩次がAdoに渡すバトン

【Ado】風と私の物語

 またAdoは宮本浩次が作詞作曲を担当し、まふまふが編曲を手がけた「風と私の物語」をリリース。昨年公開の映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』主題歌として制作されたもの。大海原をたゆたうようなスケールの大きなメロディ、哀愁を漂わせながらどこか清々しさを帯びた雰囲気は、まさしく“宮本節”といった感じだろう。宮本は同曲について「Adoさんの目にうつった町のきらめきや、頬に感じる風をイメージ」したのだとコメント(※2)。「映画の作風に寄り添っていく点も責任重大」「デモから感じる熱量に負けないよう、精一杯務めました」というまふまふも、職人に徹したアレンジを施している。またパワフルかつ壮大な歌声を響かせるAdoも、「思わず口ずさんだあの頃の歌のような、懐かしさが溢れるような楽曲」とコメントし、楽曲の持つ普遍的な魅力を見事に表現している。目的地がはっきりと見えてさえいれば、そこに世代は関係ない。ひとつの目標に向かって、それぞれがやるべきことを全うしてこそ生まれた名曲と言えるだろう。また、中辻作太朗が手がけたジャケットやMVのイラストも魅力で、くっきりとした線やパキッとした鮮やかな色合いが、1980年代に一世を風靡した永井博、わたせせいぞうらのイラストを彷彿とさせる。昭和、平成、令和という三世代のコラボが行われるなかで、普遍性というバトンを次の世代へと受け渡す作業が行われているの。

 現在のインターネットには時代やジャンルを問わず、さまざまな音楽が同列に並んでおり、昭和の曲も平成の曲も、令和の曲と同じ環境とタイミングで聴くことができる。そこに必要なものは、“いい曲”であるかどうか。“いい曲”という目標があれば、世代や年齢などの上下関係はない。上の世代は自身の経験や知見を伝え、下の世代はそれを学ぶ。逆に下の世代からは新しい価値観や発想で上の世代をハッとさせる。どちらの世代にとっても、刺激的で実りの多いものになっているはずだ。

 名曲が継承され、そこからまた新たな名曲が生まれる。世代を超えたコラボには、音楽という営みが息づいている。

※1:https://www.sonymusic.co.jp/artist/KentoNakajima/info/581794
※2:https://realsound.jp/2025/07/post-2104857.html

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