RIP SLYME ラストライブで見届けた5人の勇姿 噛み締める歓喜と寂しさ、ファンと交わし合った“マタ逢ウ日マデ”

「ここから終わりまで、ものすごいパーティーになりますけど、大丈夫ですか? パーリーピーポーになれますか?」というRYO-Zの言葉を聞いて、次の曲が何なのかを察した観客。激しいコール&レスポンスを導火線として突入した曲は、「パーリーピーポー」だった。「パーリーピーポー(Hosted by VERBAL)」としてリリースされた曲なので、「あの人が来る?」と期待した観客がいたはず。VERBALが登場した瞬間、ものすごい歓声が沸き起こった。カラフルな羽飾りを着用したサンバダンサーチームも加わり、完全にカーニバル会場と化したステージ。VERBALの切れ味抜群のラップも冴えわたり、ブラジルの人々も羨むに違いない陽気なパーリー空間が作り上げられていた。

「BLUE BE-BOP」「Watch out!」「Wacha Wacha」「Good Day adidas Originals remix by DJ FUMIYA」「Good Times」「楽園ベイベー」「JOINT」……その後も盛り上がりの限界突破が怒涛の勢いで重ねられた。爆発的な歓声が客席の全エリアから上がっていたのは、「FUNKASTIC BATTLE ~RIP SLYME vs HOTEI~」。ビートを抜群に利かせつつエモーショナルなフレーズを連発する布袋寅泰のギタープレイとRIP SLYMEのコラボレーションは、まさしく“BATTLE”という言葉がふさわしかった。ラップ、DJプレイ、ギターの火花の散らし合いによって魔改造、スリリングなチューンナップが施されていた「FUNKASTIC」。演奏が幕切れてからハグを交わした布袋とRIP SLYMEの5人は、眩しいくらいの笑顔を浮かべていた。観客も大喜びだったが、彼らも堪らないほど楽しかったのだと思う。

本編は「Dandelion」で締めくくられたが、歓声に応えて始まったアンコール。ステージに戻ってきた5人は、感想を語り合った。ライブ初日は精彩を欠くことが多いのだというRIP SLYME。しかし、今回は3日間全部に手応えがあったらしい。「JUMP」のエンディングで過去一番のジャンプをした際、ふくらはぎが攣ったのを明かしたFUMIYA……そんなエピソードでも25年間の年輪を感じさせた後に披露された「Super Shooter」は、掲げた腕を揺らして全力で盛り上がる観客の姿が、とても美しい風景を作り上げていた。そして、「5人はバラバラで、性格がめちゃくちゃ違う。全ての方たちの応援で今日を迎えられてます。そんなすばらしい君たちにもう1曲だけよろしいでしょうか? RIP SLYMEでした。25年、ありがとうございました!」――5人を代表してRYO-Zが挨拶。「Wonderful」が届けられた。華やかなサウンドがウキウキさせてくれるが、終演が近づいてきたのも感じて寂しくなってくる。発射された金テープが観客に降り注ぎ、迎えたエンディング。リフトで下降しながらステージを後にした5人を全力の拍手が見送った。


アンコールは終了したが、彼らともう少し一緒に過ごしたい。そんな願いを込めた手拍子と歓声が続いた。すると5人が再登場。お揃いのツナギを着ているのが、メジャーデビューした頃を思い出させる。そして届けられたダブルアンコールの曲は「マタ逢ウ日マデ」。イントロが始まるや否や軽快な手拍子が起こり、ステージと客席の間で明るいエネルギーが交わされていった。寂しいのは当たり前だが、やはりRIP SLYMEのライブには笑顔が一番よく似合う。幕切れた直後、ハグを交わし合ったメンバーたちを特大級の拍手が包んだ。「お互いに元気だったらまたどこかで! RIP SLYMEでした!」とRYO-Zが言い、リフトで下降しながら5人が振った掌が完全に見えなくなった時、「活動休止に入ってしまった……」と実感。しかし「やっぱりRIP SLYMEは、かけがえのないグループ」と心の底から思えたのが嬉しい。次に会えるのがいつになるのかはわからないが、また彼らのライブを観たいと強く思った。

























