EXILE AKIRA×五郎丸歩、“地域の未来”を語り合う 分野を越えて手を取り合う大切さーー磐田でのフェス開催の手応え

EXILE AKIRA×五郎丸歩 スペシャル対談

 2025年11月8日・9日の2日間、静岡県磐田市の浜松シーサイドゴルフクラブにて『Iwata Seaside Dream Fes 2025』が開催された。地元出身のEXILE AKIRAと、この地でラグビー人生を歩んだ五郎丸歩が主催し、「子どもたちの未来」と「環境へのACTION」を掲げて誕生した本イベントは、単なる音楽フェスの枠を超えた、地域活性化の新たなモデルとも言えるだろう。EXILE THE SECONDとしてAKIRAが感動の凱旋ライブを披露し、スポーツとエンタテインメントが融合したダイナミックな演出に、訪れた来場者の多くが心を動かされた。一方、実行委員長として開催までの長い道のりを支えてきたのが五郎丸歩だ。行政・企業・地域団体など、多様なステークホルダーと対話を重ねながら、地域の未来を見据えたフェスの在り方を追求してきた。二人が見据える“磐田”の未来、そしてエンタテインメントとスポーツが持つ可能性について、開催初日を終えたタイミングの二人にじっくりと語ってもらった。(編集部)

街全体に元気や勇気を届けるために始まった『Iwata Seaside Dream Fes』

――まずは初日を終えていかがですか?

五郎丸歩(以下、五郎丸):約1年半かけてこのイベントを作り上げてきました。来場された皆さんが笑顔で会場を後にする姿を見て、開催して本当に良かったと実感しています。全国から多くの方々が磐田を訪れ、音楽やアクティビティを存分に楽しんでくれたことで、この地域にも“非日常の特別な空間”を生み出せるのだということを知っていただけたのではないかと思います。もちろん、修正すべき点もありますが、アーティストの皆さんの協力もあって、全体として非常に良いイベントに仕上がったと感じています。

Iwata Seaside Dream Fes 2025

――子ども連れで楽しんでいる家族の姿も多く見られましたね。

五郎丸:そうですね。会場の最後方では、ファミリーの皆さんがピクニック気分で音楽を楽しんでいる姿が印象的でしたし、ご高齢の方の来場も多く見られました。近隣にお住まいの方からも「楽しそうだから来てみたよ」と声をかけていただき、このイベントが地域の幅広い世代に受け入れられていることを実感しました。

――AKIRAさんはいかがですか?

EXILE AKIRA(以下、AKIRA):僕はEXILEとしてこの業界に25年携わらせてもらっている中で、地元の方々から「帰ってきてください」という声もたくさんかけていただきました。地元貢献のタイミングはこれまでにもありましたが、LDHが「日本を元気に」と掲げながら、地元に帰った時に自分たちのファンだけに喜んでもらうのではなく、エンタテインメントを通して街全体に元気や勇気を届けることができないかと考えていたんです。そんな時に五郎丸さんと出会うことができ、磐田に背中を押された者と磐田で夢を見た者として意気投合をしました。願いでもあった、僕らのことを知らない人たちにも楽しんでいただける空間になりましたし、街の経済も含め、いろんな企業や飲食店、その他各界の方々が垣根を越えてオールジャンルに浜松シーサイドゴルフクラブに集っています。自分が夢を追ってきた中で出会った仲間たちとこうして凱旋することができて感慨深い1日でしたし、いろんな人たちが笑顔で帰ってくれたことが、何より嬉しかったなと思っています。

AKIRAにとって“おめでたいこと尽くし”の開催に

Iwata Seaside Dream Fes 2025

――AKIRAさんにとっては、磐田での凱旋公演ということと、EXILE THE SECONDのデビュー13周年、EXILE TETSUYAさんのステージ復帰と、メモリアルなライブとなりました。

AKIRA: 率直に嬉しいです。ただの凱旋ライブというだけでなく、僕たちは「日本を元気に!」というテーマも掲げながら日頃活動していますから。本当の意味で地域の皆様や地元の方々にエンタテインメントを通して少しでも社会貢献をしていくべく、楽曲やダンスという分野だけでなく、垣根を越えて地元・磐田市を支える各界、各ジャンルや市民の皆様とタッグを組みながら、皆様自身が心ときめく、心躍る場にしたいと思っていました。そして、自分自身としては、夢を叶えたLDHという場所で出会った仲間たちとともに凱旋することができ、僕ら世代のお客様だけでなく、子供や若い方を含めた幅広い層の方々にも楽しんでいただけたんじゃないかなとも思います。TETSUYAの復帰がこのタイミングに間に合ったというストーリーもそうですし、グループが結成13周年という偶然もそうですが、いろいろとおめでたいこと尽くしで挑めたのは嬉しかったなと思います。

――五郎丸さんは1日ライブを観られて、どのように感じられましたか?

五郎丸:みんなを幸せにする力を本当に持っているんだと、改めて感じました。観る人の心を動かし、感動を生み出すという意味では、エンタテイメントもスポーツもとても似ている部分があると思います。

――五郎丸さんがステージに出られることを期待していた方もいたと思いますが、今回は実行委員長として裏方に徹するという狙いがあったのでしょうか。

五郎丸:私はアーティストではありませんからね。ステージに立つとしても、2日目に皆さんへのお礼をお伝えする程度です。今回のイベントは、実行委員会を新設し、1年間かけてみんなで作り上げてきたもの。だからこそ、私だけが前に出るのは違うと思っています。それに、来場される方々が観に来ているのはLDHのアーティストの皆さんですし、私はあくまで“黒子”に徹するべきだと考えています。

AKIRA:僕らとしては実行委員会であったり、ボランティアの方々、協賛に入ってくださっている企業の皆さんの代表として出ていただけたらということではあったんですけども、五郎丸さん的には周りがまだバタバタと対応している中で、自分だけがステージの上から見下ろすわけにはいかないという。侍というか、謙虚なところで、「もちろん理解してます」と納得したんですけども、僕はそれを表でしっかりと伝えますし、五郎丸さんは走り回って『Iwata Seaside Dream Fes 2025』を柱のように支えてくれているので、五郎丸さんがいなくてはこのフェスは成立しなかったですね。

Iwata Seaside Dream Fes 2025

――AKIRAさんは普段パフォーマーとして活動されてますけど、フェスのオーガナイザーとしての立場に立ってみての難しさは感じましたか?

AKIRA:組織的な部分が固まってからは、運営面は五郎丸さんにお任せして、お互いプロフェッショナルなところを盛り上げていこうということになりました。今回はこれまでに前例のないゴルフ場で開催するイベントですので、交通の面など、僕らはお越し下さる方々のケアに非常にセンシティブになっていました。五郎丸さんがそれぞれの分野でしっかり基盤を固めてくれていたので、お互いに些細なことでもメールのやり取りをしながら進めてきましたね。アクティビティもボートがあったり、気球が飛んでいたり、バイクがあったりして、関係各位の方々にご尽力いただいて成立した部分かなと思います。感謝の一言ですね。

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