2025.12.20 20:00

ME:I「YOU:MEが私たちの支え」　全国ツアーの終着点で示した成長、“等身大のアイドル”でいることへの想い

文＝市岡光子、写真＝高田梓、ハタサトシ、画像提供＝©LAPONE GIRLS

　ME:Iが12月13日と14日、自身初となる全国ツアーのアンコール公演『2025 ME:I 1ST ARENA LIVE TOUR “THIS IS ME:I” ENCORE IN TOKYO』を東京・有明アリーナで開催した。

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ユニットステージでは「小悪魔（Baddie）」「TOXIC」をパフォーマンス

　筆者が訪れたのは14日の最終公演。白をベースにシルバーのラインストーンがきらめく衣装に身を包んだメンバーがメインステージに登場すると、TSUZUMIの歌声から「THIS IS ME:I」がスタートして公演が幕を開けた。8月の広島公演で復帰して以来ステージに立った彼女が、はつらつとした表情で伸びやかな歌声を響かせる姿に思わず胸を打たれてしまう。ダンスパフォーマンスを交えながら中央ステージに移動すると、そのまま「MUSE -Remix Ver.-」を披露して会場を沸かせた。

　MCを挟んだ次のブロックでは、「Summer Magic」の後、RINONの曲振りで始まった「CHOPPY CHOPPY (ME:I Ver.) - Rock Arrange Ver.-」のステージへ。グループ結成からもうすぐ2年。オーディション時の楽曲をチームとして調和のとれたダンスでME:Iらしいパフォーマンスに仕上げており、彼女たちが重ねてきたキャリアを実感する。疾走感あるポップソング「Cookie Party - Rock Arrange Ver.-」で観客をさらに盛り上げ、メンバーの衣装チェンジへ。

　冬の追加公演仕様となった映像でME:Iの魅力を改めて噛みしめた後、中央ステージに白と紺のキュートな衣装に着替えたメンバーが登場。「FLY UP SO HIGH (ME:I Ver.)」ではハンドマイクで会場中を見渡しながら、ファンへの感謝の想いに満ちた、しっとりと沁みわたる歌声を響かせていく。その後、「Tomorrow」「Sugar Bomb - Jazz Arrange Ver. -」を続けて披露。特に「Sugar Bomb」はジャズアレンジが施されたことで、メンバーの成熟した雰囲気がより一層引き出されたパフォーマンスに。ME:Iの新たな一面を発見できた時間となった。

　コンサート中盤は「Hi-Five - Punk Arrange Ver. -」からスタート。楽曲の持つポジティブなエネルギーで盛り上がりを加速させると、甘酸っぱい恋心を描いた「キラキラ」で会場を幸福感溢れる空間へと作り替えていく。そして、ボサノバのようなメロディラインが心地よい「Affogato」を披露。

　夏の公演同様に、今回もユニットステージは健在。モノクロの衣装に着替えたKEIKO、RINON、KOKONA、AYANEが中央ステージに姿を現すと、「小悪魔（Baddie）」をパフォーマンス。ツヤ感のある黒い布を用いながらダンスを繰り広げ、ダークで妖艶なステージを披露した。続いて登場したMOMONA、MIU、SUZU、TSUZUMIがクールなダンスで観客の視線を奪うと、「TOXIC」では伸びやかな高音域の歌声とパワフルなパフォーマンスを見せる。

　そして、全員が集合し、最近ファンの間で話題となっていた「Royal Energy - Extended Ver.-」のステージへ。楽曲は、MIUの前方を射抜くようなクールな視線とキリッとしたパフォーマンスでスタート。各メンバーの見せ場も作りながら、気品に溢れた美しさとクールさ、音域を自由自在に行き来する歌声で観客を圧倒した。

　本編ラストは、細かくリズムを刻む高難度のダンスが印象的な「Million Stars」で勢いを作り、「想像以上（ME:I Ver.） - EDM Arrange Ver. -」を経て、「＆ME（YOU:ME Ver.）」へ。RINONの「だーいすき！」というかけ声で始まった「＆ME（YOU:ME Ver.）」のパフォーマンスを見ていると、次第にメンバーの姿と歌詞の内容がリンクしてくる。今この瞬間、大勢の観客を前に自らの羽で大きく羽ばたいているME:Iの姿は本当に美しく輝いており、大きく心を動かされた瞬間だった。