嵐、4年10カ月に見える5人の生の姿に集まる注目 衝撃の活動休止からこれまでの歩みを振り返る

 嵐のデビュー記念日である11月3日に、ファンクラブ会員限定『生配信だヨ嵐会 2025』の配信が行われる。約4年10カ月ぶりに生での5人の姿が見られるということもあり、大きな反響が寄せられた。

 嵐は2020年12月31日にグループ活動を休止し、既報のとおり2026年春頃にコンサートツアーを行い、それをもって活動を終了する。今回の生配信では、芸能活動を休止していた大野智智も出演するようで、「大野智に聞きたいことアンケート」企画も予定されている。

 長いようであっという間だった、約4年10カ月。この間、ソロ活動を継続していたメンバーたちも歩みを止めずに様々な景色をみせてくれた。

 櫻井翔は『news zero』(日本テレビ系)の月曜キャスターを引き続き務めるほか、生放送選挙特番や大型音楽特番、オリンピック、ラグビーなど、情報番組から政治、音楽、スポーツの分野でもキャスター/ナビゲーターを歴任している。一方、俳優としての活動も続け、『占拠シリーズ』(日本テレビ系)では主演の武蔵三郎役として、3部作の人気を牽引した。早見和真原作のドラマ『笑うマトリョーシカ』(TBS系)では、若き代議士・清家一郎役を演じ、これまでの櫻井の経歴が活きる貫禄と説得力で作品に深みをもたらした。2023年4月〜5月には、個展『櫻井翔 未来への言葉展 SHO SAKURAI: WORDS FOR THE FUTURE』を開催。今年はじめには『櫻井翔 未来への言葉展 PLAYFUL!』も行われ、櫻井が『Casa BRUTUS』で15年継続してきた連載を書籍化した『櫻井翔の建築を巡る旅。【現代建築編】』(ともにマガジンハウス)が10月22日に発売になったばかり。

 相葉雅紀は、嵐のレギュラー番組『VS魂』を受け継ぎ、『VS魂グラデーション』(ともにフジテレビ系)として同じ事務所の後輩らと新たな番組作りに挑戦したのも記憶に新しい。『相葉マナブ』(テレビ朝日系)、『嗚呼!!みんなの動物園』(日本テレビ系)と、かねてから出演するレギュラー番組も継続中だ。2022年には、2010年に上演された『君と見る千の夢』以来となる脚本・金子ありさ、演出・宮田慶子と再タッグで舞台『ようこそ、ミナト先生』を上演。12年ぶりに舞台に復帰した。2024年には音楽朗読劇 READING HIGH noir『THANATOS』、2025年にはドイツ映画を原作にした舞台『グッバイ、レーニン』で主演を務めるなど、舞台作品の出演にも積極的だ。

 松本潤は、2023年の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)で、主演を務め、徳川家康を演じた。その前年2022年1月期放送のドラマ『となりのチカラ』(テレビ朝日系)では初の父親役を、今年7月期放送の日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)では主演として初の医師役を演じるなど、これまで多数の作品に出演してきた中でも、新たな役への挑戦が続いた。挑戦はドラマだけでなく、2024年7月から上演された劇作家/演出家・野田秀樹が率いるNODA・MAPの新作舞台『正三角関係』では、約13年ぶりに舞台作品へ出演。松本と長澤まさみ、永山瑛太が三兄弟役で共演を果たすなど、こちらも大きく注目を集めた。

 二宮和也は、今年8月公開の映画『8番出口』で主演を務めた。同作は、興行収入が50億円を突破(10月29日時点)し、『第78回カンヌ国際映画祭』にも出品。深夜上映にもかかわらず、カンヌの地で2300人を集め、会場は超満員だったと報じられた(※1)。二宮は2022年公開の主演映画『ラーゲリより愛を込めて』でも大きく話題を集めたが、活躍はスクリーンだけではない。冠バラエティ番組『ニノさん』(日本テレビ系)がゴールデンへ進出し、加えて『ニノなのに』(TBS系)もスタート。こちらはレギュラーメンバーではなくゲストが進行を担当するという目新しいスタイルで注目を集めており、目新しい世界を見せてくれる二宮らしい挑戦が続いている。

 25周年を迎えた2024年4月には、嵐5人で新たに会社を設立し、「これまで以上に主体性をもち、これまで以上に主体的に判断をし、これまで以上に主体的に行動したい」(※1)というメッセージが伝えられた。革新的なステージ演出や斬新な機構にはじまり、『ARASHI's Diary -Voyage-』(Netflix)にもあったように、松本を筆頭にYouTubeをはじめとするSNSやサブスクリプションへと乗り出すなど、メンバーが主体的に携わってグループ活動を動かしてきた印象だ。

 そして、今年5月6日。グループの公式X(旧Twitter)で、メンバーの現在の状況や置かれている環境などを踏まえ、1年ほど前から折を見てメンバーで集まり、話し合いを経て、その上で「活動を再開したその先に、また再び休止に入るということは考えられませんでした」という結論に至ったと報告し、2026年のツアーをもって活動を終了することを告げたのだった(※3)。投稿文は言葉を尽くした丁寧な説明で、そこには真剣さと誠実さに溢れていた。様々な憶測や信憑性に欠ける報道が飛び交う中、それらをはねのける芯の強さのようなものが宿っていた。

 冬が少しずつ近づく中、ファンとの久しぶりの時間で何を語るのか。しかし、きっと5人幸せな時間をもたらしてくれるに違いない。

※1:https://eiga.com/news/20250519/14/
※2:https://x.com/arashi5official/status/1777914211504697408
※3:https://x.com/arashi5official/status/1919686072386076732

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