岩本照&深澤辰哉、阿部亮平&目黒蓮……Snow Man『音故知新』ユニット曲に滲む“懐かしさ”と“今らしさ”
宮舘涼太×佐久間大介「地球(あい)してるぜ」
『ラヴィット!』(TBS系)コンビの宮舘と佐久間のユニット曲は、「地球(あい)してるぜ」。作詞作曲をヒャダインこと前山田健一、振付をKABA.ちゃんが手掛けるなど、制作陣からして遊び心満点だ。「地球してるぜ」と書いて「あいしてるぜ」と読むユニークなタイトル、そして「Shall We Dance?」=「かかってこい」といった歌詞の言葉遊びも印象的である。こうした遊びがハマるのも、バラエティでも活躍するふたりならではだろう。MVは女児向けアニメの戦士や戦隊モノを掛け合わせたような世界観で、楽曲の途中にとあるアニメ作品を思わせるサウンドも登場している。高貴な雰囲気をまとって人気を博している宮舘とアニメオタク兼Snow Manである佐久間のふたりだからこそ作れる世界観が、存分に楽しめる楽曲になっていると言えよう。
ラウール×渡辺翔太×向井康二「サンシャイン ドリーマー」
4曲目は、ラウールと渡辺と向井による「サンシャイン ドリーマー」。80年代のアイドルソングを思わせるサウンドとメロディが特徴的で、MVでは冴えない卓球部員の3人が、学園のマドンナを助けにいくという青春コメディが展開されるようだ。一見コミカルながら、曲そのものはきらびやかでキャッチー。正統派アイドルが歌っていても違和感がない楽曲だ。それを、真面目にコメディをやり切る3人が、自分たちなりの表現で唯一無二のものにしており、耳だけでなく目でも楽しめる作品になっていそうだ。
4曲それぞれに異なる世界観がありながら、共通しているのは“懐かしさ”と“今らしさ”の共存ではないだろうか。タイトルの『音故知新』という言葉通り、古き良き時代の音楽や文化へのリスペクトを込めながら、Snow Manがそれをどのように新しい形として表現するのか。その答えが、これらのユニット曲から見て取れる。11月5日、アルバムの全貌が見えるのが待ち遠しい。





















